玄人向けの音響機器はやたら高いイメージがある。
でもプロも使ってるモニターヘッドホンは意外と安かったよ!
皆様こんにちは、本物の似非DTMerことがちゃこです。
ここ最近は音楽を作り車の中でプロの音楽と聴き比べてはあれれー?おかしいなー?と首をかしげる毎日です。
で、先月モニターイヤホンを購入したんですが、先日更にモニターヘッドホンを買いました。
購入理由は、今使っているaudio-technicaのモニターヘッドホンをかれこれ15年以上使っているし、そろそろ新しいの買っても許されるよな・・・?と思いモニターイヤホンを買ったものの、イヤホンって自分の頭の中で声がグワングワンして歌うのめっちゃむずいなって思ったからです。
「なーるほど!イヤホンってミキシングは出来るけどレコーディングはやりにくいんだ!」
と気づいたのです。
じゃあヘッドホン新調しよう?どれにしよう?
という事で、予算3万円位としていくつか候補を出して絞り購入しましたので、
似非DTMerながらその様子を紹介していこうと思います。
記事の内容としては
- モニターヘッドホンとは?
- モニターヘッドホンに求める事
- 視聴時に聞く音楽
- 視聴時に気にした事
- 候補に挙げた5機種
- 最終的に残った2機種
- 大事な補足
- まとめ
といった感じになります。
あくまで似非DTMerである私が「こう悩んでこう選んだ」的な温度感の記事になります。
私風情がモニターヘッドホンの選び方なんておこがましいのです。
よかったら生暖かく読んでください。
そして、ぜひ叩かないでください。
では、
レディゴッ!
目次
モニターヘッドホンとは?7文で独特な感じで紹介
モニターヘッドホンとは音楽制作用のヘッドホンで、作った音楽を作った音のまま明瞭でフラットな音質で聴く(モニタリングする)為のヘッドホンです。
対義語はリスニング用ヘッドホンで良い音で音楽を聴く為のヘッドホン。
ヘッドホンって音が違うのかい!?と思うじゃないですか?
ヘッドホンによって低音が強く出るよう調整されていたり高音が強かったり、そういった味付けが大なり小なりあります。
特にリスニング用ヘッドホンはボーカル曲を聴くのに向いていたりEDMに向いていたりクラシックに向いていたりと様々あり、そういった音が出るように調整されています。
でもモニターヘッドホンはフラットを求め、鳴っている音を素直に耳に届けるのが仕事です。
ただ、モニターヘッドホンの中にも大なり小なり音色が調整されていますので、選ぶ際に視聴は必須であるかと思います。
私がモニターヘッドホンに求める事
希望としては、
- 予算3万くらい
- レコーディングと配信に使いたいから密閉型
- 音漏れしにくい
- 音がフラットで明瞭
- 装着感が良い
を兼ね揃えたものを選択肢にあげ、店舗で2時間くらい視聴しました。
視聴時に聞いた音楽
- いい音だなーと思うEDM
- ミキシングうまいなーと思うpops
- 自分で作った上下左右を広めにした楽器多めアタック感強めの音楽
目標にしている音楽がより詳細に聞こえるヘッドホンである必要があると考えました。
また、自分で作った音楽がモニタースピーカーと同じ感じで聞こえるかも気にして自分で作った曲も選曲しました。
視聴時に気を付けた事
- 音の鳴る位置(定位感)と音の明瞭さ(解像度)がわかりやすいか
- 細かい音はどのくらいの音量で聞こえるか
- 抜け感は良いか
- アタック感は適当か
- 耳当たりが良いかよりもフラットな音質か
音漏れに関してはどうやって検証したらいいかわからなかったので、装着した時に外部の音がどれだけ遮断されるかで判断しました。
この辺りを気にしながら2時間くらいとっかえひっかえ視聴して決めました。
一緒に行った友人は1人でお好み焼きを食べに行ってました。
モニターヘッドホンの候補に上げた5機種
選出した機種は以下の5つ
- ソニー(SONY):MDR-CD900ST
- オーディオテクニカ(audio-technica): ATH-M50X
- ソニー(SONY):MDR-M1ST
- ヤマハ(YAMAHA) :HPH-MT8
- アーカーゲー(AKG): K701-Y3
いずれの機種もプロ(音楽でお金を生み出す人)も使う品質です。
で、
記憶が新しいうちにそれぞれの機種について視聴した感想を書いていこうと思います。
聴覚は人それぞれ違うと思いますが、あくまで私が感じた感想を書かせていただきますので、
ぜひ叩かないでください。
各機種の詳細なスペックは製品画像の下に公式サイトへのリンクを貼っておきますので、そこから確認してもらえればと思います。(広告じゃないので安心してください)
ソニー(SONY)MDR-CD900ST
画像引用元:SONY公式サイト様 MDR-CD900ST製品情報ページ
新品参考価格:約1.7万円
モニターヘッドホンといえばこれだよね!と言われるくらいメジャーな機種。
音質はミッドハイが若干強めのフラット。
前情報として製作用・ミキシング用ではなくボーカルレコーディング用という情報を目にしていましたが、なるほどといった感じです。
密閉感は後述するM1STと同率1位くらいだったように思います。
装着感は、密閉感とホールド力が高くずれにくい感じはヒシヒシ伝わってきましたが、快適性を犠牲に長時間つけると耳が痛くなりそうな感じはしました。
スタジオでのレコーディング等で体を動かしてもずれにくくスタジオ向きってこういう事なのかな?と勉強になりました。
1989年に登場して以来ずっと使われていて、レコーディングスタジオに行くと必ずと言っていい程あるくらい浸透している機種です。
日本では現在もこのヘッドホンの需要が高く名機という位置づけで、長く愛されている製品です。
長く使われているだけあって、店舗で修理対応してくれるほど浸透しています。
オーディオテクニカ(audio-technica) ATH-M50X
画像引用元:audio-technica公式サイト様 ATH-M50x製品情報ページ
新品参考価格:約1.9万円
海外でモニターヘッドホンといえばこれだよね!といわれるくらいメジャーな機種。
装着時のフィット感が素晴らしかった。
今回紹介する5機種の中で装着感が一番素晴らしかった。
私の頭にミラクルフィットする感じで、ストレス無く長時間使用出来そうでした。
密閉感はSONY以下YAMAHA以上と言った感じですが、外部の音の多くを遮断してくれたので宅録には充分かなと感じました。
音質はフラット寄りだが若干低音が強めな感じ。
解像度と定位感もよくクリアに聞こえました。
リスニング用にaudio-tachnicaのワイヤレスイヤホン『ATH-TWX9』を使っていますが音質が明確に違います。
M50xはモニターヘッドホンというだけあり、ちゃんとモニター用に適切に調整された音質といった印象を受けました。
海外では前述のMDR-CD900STよりもこちらのM50xのがシェアが高いそうです。
ソニー(SONY)MDR-M1ST
画像引用元:SONY公式サイト様 MDR-M1ST製品情報ページ
新品参考価格:約3.4万円
MDR-CD900STの不満点を解消した新時代のヘッドホンと言われている機種。
CD900STの上位互換という情報を目にして、予算から足は出てしまうものの候補に挙げました。
装着感は、ホールド感はそのままにクッション性が増す事で装着感が改善されたような気がします。
密閉感はとても良く、音質としても900STと比較して高音が抑えられよりフラットに近づいたような感じでした。
印象に残ったのは音の鳴る位置で、より耳に近い位置で音が鳴るような設計になっている?感じが、絶対に聞き漏らさせないという強い意志を感じ、まさにモニタリング用の設計といった印象を受けました。
お値段は高めですが候補としてかなり有りよりの有り。お値段は高めですが。
ヤマハ(YAMAHA) HPH-MT8
画像引用元:YAMAHA公式サイト様 HPH-MT8製品情報ページ
新品参考価格:約2.7万円
評価が急激に上がってきてモニターヘッドホンの世代交代や!と言われている機種。
装着感は、耳周りは柔らかく包み込まれる感じで長時間着けていられそうですが、視聴機(というか視聴機が無かったので中古の在庫)だと頭頂部とヘッドバンドが当たって違和感を感じました。
クッション性は高いと思いますが、バンドの形状が頭に合っていない感じ。
ただ音質がモニタースピーカーにとても近く、耳元にスピーカーを置いくといえば大げさですが、限りなく耳元でいつもの音に近しい何かを聞いているというそんな感じでした。
私はYAMAHAのモニタースピーカーを使ってるのでそりゃそうかといった感じなんですが、個人的ナンバーワンフラット音質でした。
そりゃいつもYAMAHAのスピーカー使ってるもんね。
密閉感はSONY>audio-technica>YAMAHAといった印象を受けましたが、宅録なら充分使えるレベルかなと思いました。
AKG Pro(アーカーゲープロ) K701-Y3
新品参考価格:約2.1万円
今回唯一候補に上がった開放型です。
密閉型を探しているのに何で開放型を候補に挙げたのか?
候補に挙げた理由は完全に見た目です。
とにかく見た目が好み。
是非欲しいと思ったんですが、やはり開放型なりに周囲の音が結構聞こえたので諦めました。
音質は開放型ゆえに抜け感が良く、用途にレコーディングがなければ「いいじゃん!」と感じました。
むしろモニター用というよりはリスニングよりな調整なのかな?と感じました。
ただ、他の開放型の視聴はしていないので音質に関しては参考程度にしていただければと思います。
装着感はヘッドバンドがいい感じに頭部にフィットしていい感じです。
財布に余裕が出来たら多分買うと思います。
最後に候補に残った2機種
- YAMAHA HPH-MT8
- audio-technica M50x
宅録・ミキシング・配信という用途を考えた時に、最後に残ったのはこの2機種でした。
装着感はM50xの圧勝でしたが、音質はどちらも好みだったのでめっちゃ迷いました。
2時間の内1時間はこの2つで迷ってました。
で、
最終的に決め手になったのは、どんな音楽を作るかを考えて決めました。
- M50xは低音が若干強くどちらかといえばEDM系の音質
- MT-8はフラットでどちらかといえばボーカル系の音質
※主観です
そもそもモニターヘッドホン購入の動機が『ボーカルの録音がやりにくい』でしたのでMT-8にしました。
正直状態の良い中古が安かったというのも決め手ではありました。
でも最後までM50xの装着感が一番いいと思いましたし、次に買うのはM50xかなと思います。
その後でAKG買うと思います。
購入後の話ですが、MT-8の装着感は解消しました。
ヘッドバンドに力を入れて軽めに曲げたら私の頭にミラクルフィットしました。
ヘッドホン界隈でメジャーな方法かわからないですが、バンドの中は配線が通っているのでマネしない方が良いと思います。もしやるなら自己責任でお願いします。
大事な補足
補足ですが、MT-8や他の候補の装着感が悪いと言っているわけではなく、私の頭の形状にミラクルフィットしていたのがM50xだっただけという事は強めに伝えておきます。
あと、候補に挙げた他のヘッドホンが悪いと言っているわけではなく、視聴した上で私の好みはこれだったという事も強めに伝えておこうと思います。
なので、ヘッドホンを買う時は実際に装着して視聴した方が良いと思います。
視聴はどこでしたらいいのか?
じゃあどこで視聴したらいいんだよ?となると思うのですが、種類の豊富な専門店で視聴するのがいいと思います。
専門店は色々あると思いますし、行きつけのお店があるならそこに出向くのが一番良いかと思います。
今回私が利用させてもらったのはeイヤホン名古屋店さんです。
専門店だけに種類が多く、視聴用のスペースもあるのでじっくり2時間悩むことが出来ました。
店舗は
- 秋葉原
- 大阪日本橋
- 名古屋大須
- 仙台駅前
にありますので、イヤホン・ヘッドホンが欲しいけどどこに行けばわからないという方は、是非一度足を運んでみてください。
↑eイヤホンさんの店舗所在地のリンクです
案件とかじゃなく、親切に対応してもらったので紹介しました。
まとめ
- 5機種を選出し
- 2機種に絞り
- 甲乙つけがたい音質で迷ったが
- 作りたい音楽で決断し
- 中古のYAMAHA MT-8を購入した。
- 装着感はパワーでカバーできた。
MT8を購入してからしばらく使っていますが非常に満足しています。
以上になります。
今更ながら気づいたんですが、最後に残った2つって、普段からYAMAHAのスピーカーとオーテクのヘッドホン使ってたからでは・・・?とか、今更。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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