よし!カメラ買ったしSDカード選ぼう!
え…SDカードの規格多すぎ…?
なのでSDカード(microSDカード)についてまとめていくぅ!
皆様こんにちは、パソコンに詳しいからといってメモリーカードに詳しいと思われるのは心外だと思うがちゃこです。
本日はそんな数あるメモリーカードの中からカメラやスマホに使われるメモリーカードである、
『SDカード』
『microSDカード』
についてまとめていきます。
SDカードのシールに書いてある内容ってパッと見てわかりますか?
ややこしすぎてわからない?
仲間ですね!やったー!
私は覚えても忘れる自信があるので、
自分がわかりやすい様にまとめておかないとやってらんないんですよ。
というわけで今回の記事は、
『SDカードのシールに書かれている内容を読み解けるようにした事を忘れない為の備忘録』
と題しまして、
- SDカード2種類
- 容量による名前の違い
- 最大転送速度の規格
- 最低保証速度の規格
- スマホで使用する時の為の規格
- SDカードが速くても機器側が遅かったら結局遅い
について、自分がわかるようにまとめていきます。
シールに書かれている事を超シンプルに言っちゃえば、
大体『データの転送速度』が分かりにくい規格名で書いてあるだけ
です。
規格とかどうでもいいから速くてコスパの高いSDカードが知りたい方はこちらの記事で実測値を見ていただければと思います。
では、
レディゴッ!
※この記事には『転送速度』という単語が多分に含まれます。
転送速度が何かよくわからない方はこちらの記事にまとめてあるので読んでみてください。
目次
SDカードの種類
2023年現在主流のSDカードには
- SDカード(略称『SD』):サイズ24mm x 32mm x 2.1mm
- microSDカード(略称『TF』):サイズ11mm x 15mm x 1mm
の2種類があります。
microSDカードの略称がなぜTFかといえば、TransFlashカードというmicroSDカードの別名から来ています。
カードリーダーの商品ページに『TF』と書かれてると思いますが、それはmicroSDカードの事だと思ってもらってOKです。
microSDカードはアダプターに挿す事によってSDカードに変身することが出来ます。
ここまでは多くの人が知ってると思うんですよ。
問題はここからで、
容量によって名前が違ったり、
同じ速度を表している規格なのに名前が違ったりしてややこしいんで、まとめちゃいたい。
SD・microSDに共通する内容がほとんどですが共通しない項目もありますので、その辺りも含めて紹介していければと思います。
実は容量によってSDカードの名前が違う
(SDカード・microSDカードほぼ共通)
SDカードは形状が同じでも、容量によって名前が違います。
容量による名前の違い | ~2GB | 4GB~32GB | 64GB~2TB | 2TB~128TB |
SDカード | SD | SDHC | SDXC | SDUC |
microSDカード | microSD | microSDHC | microSDXC | microSDUC |
こんな感じで容量別に各4種類ずつ規定されています。
SDカードのシールで言う所の、オシャレな書体で書かれているやつです。
なので、
SDカードとSDXCカードの違いって何?と聞かれたら、
「あぁ、それは容量の違いですね(クイッ)」と言ってやりましょう。
店舗でよく見かける現在(2023年)主流の物は
- SDHC:4GB~32GB
- SDXC:64GB~2TB
の2つで、
2GB以下の『SD』はほとんど見なくなりましたし、
2TB以上の大容量『SDUC』は中々ありません。というか見た事が無いです。
名前変えなくてもいいじゃんね。
容量がいくつでもSDカードって呼ばせてくれ。
64GBはSDカードじゃなくてSDXCカードだよって誰が覚えるねん。
と思う方もおると思いますが、
SDカードを挿すカメラなどの機材(ホスト機器といいます)や記録方式によって、SDHCは使えるけどSDは非推奨みたいな事があるので、メーカー側がシンプルに4文字以内で重要な事を伝えようとした結果だと思います。
理屈上の最大転送速度の規格名
(SDカード・microSDカード共通)
最大転送速度とは
最大転送速度とは、主にSDカードとパソコンが通信する際の最大速度の事で、SDカードのポテンシャルみたいな物です。
最大転送速度が高い程、短い時間でより多くのデータを転送することが出来ます。
以下で紹介するUHS規格は、メモリーカードの転送速度を表す規格というよりは、接続端子が出せる最大速度的な意味合いなので、ごっちゃになりやすいと思いますがややこしい所は端折ってわかりやすい様に紹介できればと思いつつ書いていきます。
理屈の最大転送速度の規格:UHS規格
SDカードの端子の形状(インターフェース)の規格により理論上の最大転送速度はきまっています。
この規格が上位である程データ転送が速くなります。
例えるなら、
- USB2.0の最大速度は480Mbpsまで、USB3.0は5Gbpsまで
みたいな違いと思ってもらえればと思います。
SDカードの端子形状はUHS-〇〇という名前がUHS規格(バスインターフェーススピード)としてつけられています。
- UHS:UltraHighSpeedの略
- バスインターフェーススピード:簡単に言うと接続方式が出せる理屈上の最大速度
※MB/s=1秒間に転送できるデータ量の事=単位秒あたりの転送速度
例:104MB/s=1秒間に104MB
端子形状と規格的な性能に応じてこの様な規格名がついています。
SDカードのシールで言う所の、IとかIIと書かれている箇所です。
これ以外にも、もっと速い『SD Express』とか昔の規格『ハイスピード』とかありますが、全然主流じゃないので割愛します。
現在主流なのはUHS-Iで、家電量販店等にあるSDカードの9割以上はUHS-Iです。
UHS-IIはその高速さ故に、パソコンへ動画ファイルを移動させる待ち時間が億劫等の理由で、速度を求める一部の方が使用しています。
UHS-IIIは中々ありません。というか見た事がありません。
UHS-IIのが速いならみんなUHSーIIのSDカードを使えばいいんじゃない?と思うかもしれませんが、
UHS-IIは、
- 選択肢が少ない
- なかなか売ってない
- 価格がUHS-Iの8倍くらいしてめっちゃ高い
- 対応したカードリーダーも選択肢が少ない
等の理由であまり使う人を見かけません。
で、ここでUHS規格の注意点です。
注意点1 UHS規格はあくまで規格上の最大速度
UHS規格で定義されている最大転送速度は、あくまで端子の形状(厳密にはバスインターフェース)が出せる最大速度です。
UHS-Iと書かれていれば104MB/s出せるカードというわけじゃないので注意です。
どういう事かというと
『カードに書かれているUHS-IというのはUHS-I規格に対応したカードである』というだけで、104MB/sを保証しているわけではないという事です。
SDカードにUHS-Iと書かれていてもカードに搭載されているメモリが遅ければ100MB/s以下であることもあるし、
UHS-IIと書かれていてもメモリが遅ければ250MB/sであることもあります。
SDメモリーの実際の最大転送速度は商品ページで確認する必要があります。
要は、
『UHS-Iの104MB/sという数値は規格の最大転送速度』
『SDカードのスペック表に書かれている最大転送速度はSDカードの最大転送速度』
『名前は同じ最大転送速度だけど別物だから気を付けよう』
という事であります。
注意点2 SDカードの最大転送速度はスペック表を見ないとわからない事が多い
SDカードのシールには、最大転送速度が記載されている物もあれば、記載されていないものも多くあります。
特に、microSDカードは表面積が狭いのでほとんどの場合書いてありません。
あれだけ記号みたいな文字が書いてあって最大転送速度は記載無しってどうなの?となると思いますが、書いてない物は仕方ないので調べる必要があります。
調べる方法は、メーカーサイトや商品ページや価格コム等で自分で調べるほか有りません。
UHS-Iと書かれていても実際は80MB/sしか出ず転送めっちゃ遅いなんて事が往々にしてあり得ます。
必ずSDカード自体の最大転送速度を調べてから購入しましょう。
注意点3 UHS-Iなのに規格の上限を突破したSDカードがある
SDカードを調べていくと気付くと思うんですが、
UHS-Iの上限は104MB/sなのに最大転送速度が200MB/sのSDカードがあるんです。
UHS-Iの規格は最大104MB/sじゃないの?なんで上限突破しちゃったんだよ。
ってなると思うんです。
これは『UHS-I DDR200モード』という速度をブーストしちゃう技術を搭載したカードリーダーを使う事で、PCと接続した時に最大速度を185MB/sくらいまで底上げする事で可能になる速度になります。
DDR 200に対応していない普通のカードリーダーを使っても104MB/s以下までしか出ないので、対応するリーダーを選択しましょう。
注意点4 対応カードリーダーを適切なポートに挿して使う
UHS-Iは上限104MB/sであり、SDカードは100MB/sくらい出る物が多く存在します。
しかし、SDカードが100MB/sの性能を持っていても、USB2.0で接続しては60MB/sくらいしか出ません。
理由は、USB2.0規格の最大速度が480Mbps(約60MB/s)だからそれ以上の速度を出せないのです。
一方で、USB3.0規格の最大速度は5Gbps(約625MB/s)ですので、USB3.0で接続してしまえば少なくともUHS-I DDR200モードの185MB/sやUHS-IIの312MB/sは満たせます。
USB3.0で接続する為には、USB3.0対応のカードリーダーをUSB3.0ポートに挿す必要があります。
また、UHS-IIを使用する場合はUHS-IIに対応したカードリーダーが必要です。
理由は、UHS-IとUHS-IIは端子の数が違う為、UHS-IIのカードをUHS-Iのカードリーダーに挿してもUHS-Iの速度までしか出ないからです。
早い話、カードに対応した適切なカードリーダーを選び、適切なポートに挿して使いましょう。
なので、転送速度目的でSDカードを選ぶ際は
価格コムやメーカーサイト等でスペックを調べる事以外にも、
対応するカードリーダーを見繕う事が必須といえるでしょう。
最低保証速度(書き込み速度)にも3つ規格名がついてる
(SDカードmicroSDカード共通)
SDカードには最低保証速度というものの規格が3つ用意されているのですが、
まずは最低保証速度とはなんぞや?という所から紹介していきます。
最低保証速度とは?
最低保証速度とは、このSDカードは最低でも○○MB/sは書き込み速度が出ますよーと保証してくれる速度です。
なんで最低を保証してくれるかといえば、動画撮影や音楽録音の場合にあんまり遅くなられては困るからです。
最低保証速度はめっちゃ重要なのでちょっと詳しめに、
特にカメラで動画を撮影する際に重要になるので、動画撮影を例に紹介します。
わかっとる!という方は読み飛ばしちゃってOKです!
まず、
動画というのはパラパラ漫画の様に画像を連続で切り替える事で成り立っています。
1秒間に30回とか60回とか120回とか切り替えてます。
つまり、
動画撮影というのは1秒に30枚以上の猛スピードで、常に画像をSDカードに書き込み続けているわけです。
ここまでは何となく理解できるかと思います。
では、
実際に動画撮影する際、1秒にどの位データ量が必要だと思いますか?
答えは『撮影時の画質の設定により変動する』です。
どういう事かといえば、
動画データは画質が高い程1秒のデータ量が大きくなります。
つまり、
1秒間に必要な書き込み速度が常に満たされていないと(保証されていないと)、
カメラがSDカードにデータを送ろうとしても、
SDカード側がデータを処理しきれないので、
まともに動画が撮影できなくなります。
例えば、
- 1秒=8MBの画質で撮影する場合:
1秒間に最低でも10MB書き込めるSDカードで事足りる - 1秒=80MBの画質で撮影する場合:
1秒間で10MBのカードでは書き込み速度が間に合わないので最低でも80MB/s以上は維持してもらわないと困る
みたいな感じです。
これが最低保証速度が重要になる理由です。
最大速度が200MB/sだとしても、速度のバラツキが大きく不安定だと書き込みが間に合わず撮影が止まっちゃうので、最低でも〇〇MB/s以上は速度維持出来ますよーと保証してくれる最低保証速度はめっちゃ重要ということになります。
ネット回線を例に出してめっちゃ単純に言うと、
1Gbpsのネット回線でもピーク時に10kbpsまで落ちたら動画もまともに見れないから、せめて最低20Mbpsくらいは保証して欲しいぜ!みたいな感じです。
ネット回線と違ってSDカードはそんな最低保証が3つもあるのでありがたいです。
ややこしいのでほんとにやめて欲しいです。
1つに統一してほしいですが、
言ってても始まらないので以下で解説します。
最低保証速度その1 スピードクラス『C』
スピードクラスとは、2006年に策定された、今回紹介する中で最も古い最低保証速度の規格です。
スピードクラスには、
スピードクラス | class2 | class4 | class6 | class10 |
『最低』保証速度 | 2MB/s | 4MB/s | 6MB/s | 10MB/s |
の4種類があります。
SDカードのシールで言う所の、Cの中に数字が書かれているあれです。
古い規格なので記載が無い事もあります。
最も古い規格なだけあって最大でも10MB/sまでしか規定されていないので、スピードクラス10と記載しながらも後述する他の規格で10MB/s以上の数値を表現しているSDカードも結構あります。
なので、SDカードのシールにC10以外の最低保証速度の表記があればそちらを見るようにしましょう。
最低保証速度その2 UHS-Iスピードクラス『U』
UHS-Iスピードクラスとは、上記で紹介したUHS-Iのみの規格ですが、UHS-IIのSDカードにも記載されている事が多いです。2010年に規定されたようです。
UHS-Iスピードクラスには、
UHS-Iスピードクラス | スピードクラス1 | スピードクラス3 |
『最低』保証速度 | 10MB/s | 30MB/s |
という2種類の規格があり、30MB/sまで表現してくれています。
SDカードのシールで言う所の、Uの中に1とか3と書かれてるあれです。
最低保証速度その3 ビデオスピードクラス『V』
ビデオスピードクラスとは、「今の規格だと30MB/sまでしか表現できないけどさ、高画質な動画を撮影するなら30MB/sじゃ足りてないよね?」という事で2016年に策定された現状一番新しい最低保証速度の規格です。
ビデオスピードクラスには、
ビデオスピードクラス | V6 | V10 | V30 | V60 | V90 |
『最低』保証速度 | 6MB/s | 10MB/s | 30MB/s | 60MB/s | 90MB/s |
の5種類の規格があり、90MB/sまで表現できるようになりました。
SDカードのシールで言う所の、V〇〇と書かれているあれです。
動画は時代と共に高解像度・高画質・超綺麗になり、それに伴い動画ファイルのサイズは超でかくなり、それに伴い動画撮影に求められる秒間書き込み容量は大きくなっていきます。
youtubeとか見てても「この人の昔の動画より今の動画の方が綺麗だなぁ」とか思いませんか?
使用カメラがアップグレードされた事に加えて、使用カードもアップグレードされているのです。
努力されているのです。
私も見習いたいです。
最低保証速度 まとめ&シールの読み方
お気づきの方も多いと思いますが、最低保証速度は各規格で数値が被っているものも多いです。
なので分かりやすい様に1つの表にまとめておきます。
『最低』保証速度 | 2MB/s | 4MB/s | 6MB/s | 10MB/s | 30MB/s | 60MB/s | 90MB/s |
スピードクラス (2006年) | class2 | class4 | class6 | class10 | |||
UHS-Iスピードクラス (2010年) | スピード クラス1 | スピード クラス3 | |||||
ビデオスピードクラス (2016年) | V6 | V10 | V30 | V60 | V90 |
最低保証速度のSDカードのシールの見方としては、
- スピードクラスのCの表記しかなかったらそれを見て判断する
- UHS-IスピードクラスのUが有りVが無かったらUを見て判断する
- ビデオスピードクラスのVが記載されていたらそれを見て判断する
- 要は、一番規格の新しい大きい数字を見て判断する
です。
何故新しい規格を見て判断するかといえば、
SDカードのシールには、
C10(10MB/s) U3(30MB/s) V60(60MB/s)
と、最低速度を保証されすぎた書かれ方をしている事が多いからです。
10MB/sなの?30MB/sなの?60MB/sなの?
となると思いますが、Vという新しい規格の一番でかい数字が正解です。
最低保証速度の選び方 動画撮影と音声録音
最低保証速度の選び方は、使用するホスト機器の仕様を見て、その仕様の中から自分が望むクオリティを考え判断しましょう。
ホスト機器によって要求されるSDカードは違いますので要注意です。
先述の通り、ホスト機器の性能や設定でかなり上下しますが、
参考までにザックリと用途別に、どれ位の最低保証速度が必要か記載しておきます。
設定 | 必要な最低保証速度 | |
動画撮影8K 30p: | 高設定 | 65MB/s |
低設定 | 25MB/s | |
動画撮影4K 60p: | 高設定 | 25MB/s |
低設定 | 6MB/s | |
動画撮影4K 30p: | 高設定 | 13MB/s |
低設定 | 4MB/s | |
動画撮影フルHD 60p: | 高設定 | 28MB/s |
動画撮影フルHD 30p: | 高設定 | 14MB/s |
録音: | 高音質 | 0.18MB/s |
低音質 | 0.02MB/s |
動画に関してはSONYのカメラ『α1』の仕様を参考に計算しました。
また、SDカードの規格を作った人が、選ぶ際の目安としてこんな図を作成くれていますのでのせておきます。
画像引用元:SD Association様 映像記録用のSD規格
現状最後の規格 アプリケーションパフォーマンスクラス
アプリケーションパフォーマンスクラスとは、Androidスマホにアプリをインストールした際のシーケンシャル性能とランダム性能にまつわる規格になります。
アプリケーションパフォーマンスクラスには、
アプリケーション パフォーマンスクラス | A1 | A2 |
ランダムリード | 1500IOPS | 4000IOPS |
ランダムライト | 500IOPS | 2000IOPS |
最小持続シーケンシャルライト | 10MB/s | 10MB/s |
の2種類の規格があり、主にSDカードのランダム性能を表しています。
SDカードのシールで言う所の、A1とかA2と書かれてる部分です。
いきなりランダムとかシーケンシャルとかわけわかんない事言うな!
と思われるかと思いますが解説はシンプルなので安心してください。
超シンプルに言えば、
『数字が大きい方がアプリの処理が速い』
『Androidスマホでアプリを入れて使う人は無印よりA1、A1よりA2のが良い』
です。
ちょっと深掘りしましょう。
まず最小持続シーケンシャルライトは最低保証速度と思ってもらって良くて、最低でも10MB/sの速度でデータの書き込みが出来ますという指標です。
次に、ややこしそうなランダムリードとランダムライトについて。
Androidスマホを使っている方はわかると思うんですが、
Androidってアプリを本体以外にもSDカードにインストールして使うじゃないですか?
で、アプリを起動させたり動作させたりするのって、ランダム性能っていうのが結構重要になるんですよ。
いわばパソコンのストレージと同じ様な用途なのでランダム性能が大事になります。
なんでランダム性能が重要になるかといえば、アプリというのは小さいファイルの集合体だからです。
回答になって無いと思うんですが、詳しく話すとめっちゃ長くなるので以下は要点だけ紹介します。
- データの転送速度にはシーケンシャル速度とランダム速度の2種類がある
- シーケンシャル速度は連続的に1つの大きなファイルを転送させる速度
(例:10GBの動画ファイル1つを何秒で移動できるか) - ランダム速度はSDカード内の小さなファイルを転送させる速度
(例:10KBのデータファイル10000個を何秒で移動できるか) - アプリは小さいデータの集合体なのでランダム速度が大事
- SDカードの用途は動画撮影だけではなくスマホのアプリ用ストレージとしても使われる事が多くなってきた
- じゃあスマホ用SDカードの指標として規格作っちゃおうぜ!
です。
説明めっちゃうまくない?
シーケンシャル性能とランダム性能の違いについて詳しくは別の記事を書きます。
SDカードの注意点
microSDカードのアダプターについて
microSDカードをSDカードサイズに変換する際アダプターを使用すると思いますが、microSDカードに付属している物を使うのが良いでしょう。
理由は、確実にそのmicroSDカードの最大性能で使えるからです。
アダプターの違いで速度に変化が出る事はあまりありませんが、UHS規格をまたぐ場合は話が変わってきます。
UHS-IIの速いmicroSDカードをUHS-Iのアダプターに挿して使うと、そもそも形状が違うのでUHS-Iの速度しか出せません。
社外品を使う場合は必ず使用しているSDカードに対応しているか確認しましょう。
SDカードのデータをパソコンに転送する時の注意点
いくらSDカードが速くても、SDカードとPCを繋ぐ機材やUSB規格が遅くてはSDカード本来の速度は出ません。
例えば、UHS-IIの312MB/sのSDカードを、UHS-IIに対応したカードリーダーを使って、PCのUSB2.0ポートに接続した場合、約60MB/sの速度しか出ません。
この場合はUSB3.0(最大約625MB/s)以上の規格のポートに挿す事で解消します。
SDカードの性能を発揮する為には
- 適切なカードリーダー
- 適切な接続
が必要になります。
まとめ
- SDカードはmicroSDとSDカードがある
- 容量によって名前が違う
- 最大速度によって規格名がついている
- 最低保証速度の規格は3つもある
- 最低保証速度は超大事
- 最低保証速度はV→U→Cの順(新しい規格順)で見るとわかりやすい
- スマホで使う場合はアプリケーションパフォーマンスクラスが表すランダム性能も大事
絶対暗記出来ない自信があるので、今回思い切ってまとめてみました。
規格、ややこしすぎん?
まぁややこしい理由は多分、
- ホスト機器メーカーがユーザーにシンプルに説明する為
- ホスト機器の要求を満たしたSDカードを検索しやすくする為
- SDカードの狭いスペースにシンプルに記載する為
だとは思います。
思いますが、
せめて最低保証速度で被ってるやつはもういいだろうに…
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント