CPUとマザーボード選ぼう!
ん?Z490?X570?何すかそれ?
これがチップセットって言うんすか、へぇ~
えぇ!?間違ってると使えないって本当かぁい!?
皆様こんにちは、パソコン大好きを全面に押し出したTシャツ作ったら売れないかななんて思ってるがちゃこです。
CPU&マザボを選ぶルールは2つ
- ソケット形状を合わせる
- 対応チップセットを選ぶ
このルールを守らないとせっかくパーツを選んだのに使えない事態に陥ります。
で、以前の記事で前者の『ソケット形状の基礎と理屈と調べ方』について紹介しました。
続きまして今回の記事では、
『チップセットとは何か?ソケットがあっててもチップセットが対応してないとダメよ!』
と題して、
- チップセットについて超シンプルに解説
- チップセットの種類
- 対応チップセットの調べ方
- まとめ
- チップセットとは(詳細)
の5つを紹介していきます。
上から順に重要な順で、一番下の「チップセットとは(詳細)」は別に覚えなくてもいいけど知っておくとドヤ顔出来るみたいなものなので、興味があれば見てくれると嬉しいです。
ソケット形状の記事と合わせて読む事で、CPU&マザボ選びで失敗する人が一人でも減る事を祈りつつ書いていきます。
では、
レディゴッ!
目次
チップセットとは(簡易説明Ver)
チップセットとは、マザーボードに書いてあるZ490とかH410とかX570とかB470とかそういうやつです。
マザーボードの右下くらいに最初から組み込んであります。
CPUの箱や商品ページにはチップセットについての記載が無いんですが、実は各CPUには対応するチップセットが設定されています。
CPUは対応チップセットを搭載したマザーボードでしか使えないので、チップセットを確認する事はCPU&マザボ選びにおいて必須ポイントになります。
詳細な解説は記事の一番下の項目に書いておきますので興味があれば是非読んでください。
チップセットの種類
チップセットの種類は、分かりやすいように大きく分けると
- Intelのチップセット(頭文字:Z,H,B,X)
- AMD Ryzenのチップセット(頭文字:X,B,A,sTRX)
の2種類があると覚えておきましょう。
で、チップセットの名前をみれば性能や世代がわかります。
以下で詳しく紹介していきます。
Intelのチップセットについて
まずはIntel製CPUを使うためのチップセットについて紹介していきます。
Intelチップセットの種類
近年のIntelチップセットには、
- Z〇◆◆:一般向けハイエンド(Z490とか)
- H〇70:ミドルレンジ (H470とか)
- B〇◆◆:コスパ重視 (B460とか)
- H〇10:エントリー(H410とか)
- (X△△△シリーズ:ウルトラハイエンド(現行はX299だけどソケット形状が違う))
という5つの種類があります。(QとかWもあるけど一般的じゃないので割愛)
Intelチップセットのグレードとシリーズ(世代)
各アルファベットにはグレードがあって、
- H10<B<H70<Z
の順にグレードが高いです。(Xはソケット形状が違うので割愛)
重要なのは『Z〇◆◆』の〇に入る数字で『1・2・3・4・5』等のシリーズを表す数字が入ります。
4が入る物は400番台のチップセット、5が入る物は500番台のチップセットとか呼んでます。
で、グレードが高いほど出来る事が多く、百番台の数字が大きいほど新しいです。
シリーズ(世代)を間違えると買っても使えない事態に陥るので注意しましょう。
各チップセット特徴の具体例を出すと、
Intel現行の400番台チップセットなら、
- Z490:唯一オーバークロックが可能な万能選手
- H470:WiFi6とUSB3.2Gen2に対応し周辺機器の拡張性も豊富なバランス選手
- B460:RAID構成やOptanaメモリに対応しストレージ機能のアレンジが優秀
- H410:上記機能を持たないが、必要最低限のシンプル構成な為安価
といった特徴を持っていて、
- H410の機能はB460にあり
- B460の機能はH470にあり
- H470の機能はZ490にあり
なのでZ490が万能といった感じですね。
ややこしいと思うので、やっぱりグレードが高いと出来る事が多いって覚えておきましょう。
ちなみにもうすぐ発売になる第11世代Intelに対応するのは500番台のチップセットです。
500番台も同様にグレードはH<Zとなります。
で、過去のチップセットはZ,H,B,Hではなく、Pとか使われてたり、下2ケタの数字が違ったり、そもそも2ケタだったりしてますが、ゴチャゴチャ言っててもあれなので、こちらの記事で対応チップセット一覧をまとめましたのでご覧ください。
これから組もうと思ってる方は、
現行品は400番台、次世代品は500番台の2つだけでも覚えておけばいいと思います。
で、
結局何が言いたいかというと、ソケットが同じでもチップセットが違う事があるから選ぶ時に注意しましょうという事ですね。
例えば、
第10世代Core iシリーズはソケット形状LGA1200の400番台チップセットに対し
第11世代Core iシリーズはソケット形状LGA1200の500番台チップセットなので、
ソケット形状が同じでもチップセットを間違えたら使えませんよ~
っていう感じです。
今後BIOSのアップデートで対応するかもですが、現状はこんな感じですね。
AMD Ryzenのチップセットについて
Ryzenは第1世代から第4世代までソケット形状が全てAM4(スレッドリッパーは除く)ですが、CPUに対するチップセットの選択肢が多いのでIntelに比べて注意が必要です。
Ryzenのチップセットの種類
Ryzenのチップセットには
- X〇70:ハイエンド
- B〇50:ミドルレンジ
- A〇20:エントリー
- (TRX40:ウルトラハイエンドだがソケット形状が違う)
の4種類があります。
Ryzenのチップセットのグレードとシリーズ(世代)
Intel同様に、AMD Ryzenのチップセットにもグレードがあり、
- A<B<X
の順にグレードが高くなり、グレードが高いほど出来る事が多いです。
シリーズに関してもIntelと同様で、
『X〇70』の〇に『3・4・5』の数字が入りシリーズ(世代)を表しています。
X570なら500番台のチップセット、B450なら400番台のチップセットって呼んでます。
100番台の数字が大きいほど新しいです。
Intel同様に、対応チップセットを間違えると使えないので気を付けましょう。
現行Ryzen(第4世代Ryzen Zen3)を例に出すと、
- X570:対応CPUが幅広く拡張性も高い
- B550:オーバークロックとPCIe4.0に対応
- A520:必要最低限でオーバークロック非対応
といった感じですが、Intelに比べて各グレード毎の特徴がわかりにくいかなと思います。
X570よりB550の方がメモリ周りの安定性が高かったり、X570のが発熱したり等々、
早い話、用途に合わせて選ぶのがいいかと思います。
で、Ryzenの場合は型落ちCPUが結構優秀なので、現行の500番台チップセットと、1つ前の400番台チップセットの対応CPUを見ておくといいと思います。
Intelに比べてチップセットの選択肢が多くて初心者にとって選びにくいのがRyzenかな~なんて思います。
Ryzenの対応チップセット一覧はこっちに作っておきました。
対応チップセットの調べ方
対応チップセットの調べ方を3つ紹介します。
1つ目は、この記事の一覧を見て、CTRL+Fでチップセットを検索する方法。
頑張ってまとめたのでみてくださいよぉエヘヘ
2つ目は、ASRockさんのCPUサポート一覧を見る方法。
ソケット名をクリックして、CPU名をクリックすると、対応するチップセットとマザーボードが一覧で出てくるのでめっちゃ便利です。
3つ目は、Googleで『(CPU名) 対応チップセット』と検索すると良いでしょう。
目当ての対応を探すのはめんどくさいですが、チップセットの具体的な機能が書かれていたりするので、知識を増やしたい方にはオススメです。
あと、実店舗に出向いてパーツを選ぶ場合は、素直に店員さんに聞くのが良いと思います。
対応チップセットはCPUの外箱に書いておらず、パッと見でわからないのでミスしやすいです。
必ず確認してから購入するようにしましょう。
まとめ
- 購入時にチップセットを確認すれば大丈夫
- チップセットは大きく分けてIntelとAMDの種類がある
- Intelは400番台、AMDは500番台が最新
- 対応チップセットをチョイスしないと取り付けられても使えない
- 調べ方は一覧記事かASRockの公式サイトが超オススメ
- よく分かんなかったら店員さんか詳しい人に質問しよう!
といった感じです。
では以下から、チップセットとはなんぞや?という所を詳し目に紹介していきます。
チップセットとは?ちょっと詳しいVer
チップセットとは、マザーボードに必ず搭載されている内蔵パーツで、IntelとAMDが作っています。
マザーボードメーカーはIntelとAMDからチップセットを納入し、それを組み込んでマザーボードを作製するわけですね。
チップセットの構造は、ノースブリッジとサウスブリッジの2つから成り立っています。
ノースブリッジの役割は、グラボやメモリ等の高速処理が必要なパーツの処理を担っています。
サウスブリッジの役割は、光学ドライブやマウスやキーボードやUSB等、低速でも問題が生じないパーツの処理を担っています。
じゃあマザーボードのどこに組み込んでるんだ?という話で、古いマザーボードと今のマザーボードでちょっと違います。
Coreシリーズが登場する以前の古いマザーボードは、ノースブリッジとサウスブリッジという2つのチップがセットで取り付けられていました。
ノースブリッジはマザーボードの真ん中あたり、サウスブリッジはマザーボードの右下辺りです。
一方Coreシリーズ以降の最近のマザーボードでは、ノースブリッジの役割はCPUが担うようになったため、サウスブリッジのみの1チップで構成されています。
高速処理担当のノースブリッジをCPU内に組み込むことによって、より高速なグラフィックやメモリの処理が可能になったわけですね。
要は、チップセットも企業努力によって進化してますよ~という感じですね。
ザックリサラッとさわりだけですが以上になります。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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