オープンフレームケースに興味があるけど・・・
パーツむき出しで怖い・・・
実際の使い勝手とかどうなの?
メリットとデメリットと使用感とその他もろもろ紹介します。
皆様こんにちは、自分にぴったりのPCケースを探し続ける者こと、がちゃこです。
ケースを選ぶ際に興味が湧くけどちょっと手が出ないランキング1位『オープンフレームケース』。
だって鉄板なんだもの。
この一見ケースの体を成していないオープンフレームという物体の使い勝手はどうなのか?
と私自身気になったので使ってみました。
というわけで今回の記事では
『オープンフレームケースって結局どうなの?』
と題して、
- オープンフレームケースとは?
- オープンフレームケースのメリット
- オープンフレームケースのデメリット
- 使用時の注意点
- オープンフレームにオススメの用途
- オープンフレームケースの選び方
- オススメのオープンフレームケース3種類
辺りをズラッとまとめていきます。
結論から申し上げますれば、
用途がハマればめっちゃオススメですが、ハマらないなら通常のケースのが良いです。
私の場合はハマったので買ってよかったと思ってます。
では
レディゴッ
目次
オープンフレームケースとは?
オープンフレームケースとは、一見ケースとして成り立っていないような鉄板の集合体で出来たパーツがむき出しのPCケースです。
何言ってるか伝わりにくいと思うので画像を貼っておきます。
ご覧の様にパーツがむき出しの状態のケースなので作業性がめっちゃ高いです。
オープンフレームケースには色んな形の製品が存在しますが、
大きく分けて、
- 平置き型
- 縦置き型
- どっちも型(2Way型)
の3種類があります。(どっちも型は今名付けました)
平置き型は、ベンチ台として使われる事が多く、作業が非常にしやすくパーツの検証等に使われる事が多いです。
通常のケースと同じように使おうと思うと「意外とスペースとるなぁ」と感じるかと思います。
縦置き型、は通常のケースと同じように使えますが、パーツの検証もそれなりにしやすいです。
バランス型とでも言うんでしょうか。そんな感じのやつです。
縦置き型 オープンフレームケース
長尾製作所Nフレームシリーズ
どっちも型は、作業時は平置き、設置する時は平置き縦置き(斜め置き)どっちもできるみたいな2wayの物もあり、縦置き型と平置き型のいいとこどりみたいな感じです。
どっちも型 オープンフレームケース
長尾製作所 SMZ-2WBTシリーズ
作業のしやすさ:平置き=どっちも型>縦置き>通常のケース
通常のケースとして使いやすさ:通常のケース>縦置き=どっちも型>平置き
他にもマザーボードベース+αみたいな「まな板」と呼ばれるものもありますが、平置きを更にシンプルにしたもので、パーツ検証に特化した物といえるでしょう。
オープンフレームケースのメリット
一言で言えば自由度が高いのが最大のメリットですが、下記にもう少し具体的にメリットを挙げてみました。
- とんでもなくメンテナンス性カスタマイズ性が高い
- 取り付けられるパーツのサイズ的制約が少ない
- 軽い・色んな設置方法が可能
- 冷却性が高い
- かっこいい
カスタマイズ性・メンテナンス性が高い
オープンフレームケースはパーツがむき出しである為、各パーツにアクセスしやすくパーツの交換・増設等の作業が非常にしやすいです。
とんでもないレベルで作業しやすいです。
通常、ケースのパーツ交換を行う場合はサイドパネルを外してケースに手を突っ込んで作業を行う、『考・準・動』の3ステップだと思いますが、オープンフレームの場合はそれらの手間が無く、『考・動』の2ステップで作業できます。
取り付けられるパーツのサイズ的制約が少ない
例えばCPUクーラーですが、通常のケースであればヒートシンクの高さ制限があったりしますが、オープンフレームケースであれば高さ方向の制限が無い為大抵のものは取り付ける事が可能です。
ただ、ラジエーター等の長物は物によってまちまちなのでケースの性能をチェックしてから購入しましょう。
グラフィックボードは横にはみ出るだけなので大抵の物は取り付けられるかと思います。
軽い・設置方法の幅が広い
オープンフレームなので、フレームで構成されており、無駄な物は一切ついていません。
構造がシンプル故に非常に軽く、私の使っている物は重量約3.5kgとなっております。
現在使用しているフルタワーケースが約15kgありますし、一般的なATXマザーボードが搭載できるミドルタワーサイズのケースであっても5kg~の物が多いです。
また、物によってはVESA規格に対応した物もありますので、壁につけられたりモニターアームに取り付けられたりできます。
(モニターアームにつける場合はアームの対応重量に気を付けましょう)
CPU・GPUの冷却性が高い
オープンなフレームなので、通常のケースの様にケース内に熱がこもると言った事が物理的にありません。
何故ならオープンだから内も外もないから。
CPUやGPUが発した熱を各種クーラーが奪い空気中にそのまま逃がしてくれます。
要は、各種クーラーの性能がそのまま発揮されるといったイメージです。
しかしながら、PCIe4.0以上のNVMeSSDのような熱を発するパーツには、上手に風を当てたい所でありますので、ケースファンが取り付けにくいオープンフレームでは注意が必要です。
その場合は、ファンステーなどを取り付け上手に風を当ててやったり、ファン付きヒートシンクを付けたい所であります。
極端な話、扇風機の風をそのまま当てておけば大体解決します。
かっこいい
めっちゃ主観ですが、オープンフレームはかっこいいです。
これは、オープンフレームがかっこいいというよりは、パーツがかっこいいです。
もっと言えば、パーツの主張を妨げないシックな見た目のオープンフレームと相性がいいとも言えます。
パーツがメインのPCケース、それがオープンフレームケースの特徴です。
最近のPCパーツは魅せるパーツも多く、ケースに収納してしまうと見えなくなる事もしばしばあります。
全てのパーツを魅せたい愛でたい方にはこれ以上のケースは無いと言えるでしょう。
もちろんクリアパネルのパーツの良く見える通常のケースも、ケースの見た目と相まってかっこいいと思いますけどね。
どっちもカッコイイとか言うなって?
じゃあイチゴとステーキはどっちも美味しいって言っていいのにPCケースに関してはそれが許されないんですか!?って話ですよね!?
ね!?
オープンフレームケースのデメリット
自由には危険が伴うのと同じように、自由度の高いオープンフレームだからこそのデメリットが存在します。
- 防御力が皆無
- 剛性に難あり
- フロントにUSB等がない
- 拡張性が低い
- 配線がしにくい
- 組立てが手間
防御力が皆無
パーツがむき出しという事は、外からの攻撃に対して無力という事です。
例えば、部屋でシャドーボクシングをしたり、電子ドラムを思い切り叩いたりして、汗が飛び散る方は対策を講じない限りはオープンフレームはやめておいた方が良いでしょう。
パソコンに水気は大敵です。
汗がマザーボードのアカン場所についた場合は一瞬でショートします。
対策としては、オープンフレームケースにカバーを付けてクローズフレームケースにするというわけのわからない事をしましょう。
正直長尾のオープンフレームにアクリルのカバー付けたら絶対かっこいいので計画中です。
剛性に難あり
フレームのみで出来ているオープンフレームですので、剛性は低いです。
通常のケースは、剛性が必要な箇所は接合方法に工夫があったり、箱という形状も相まって構造上元々の剛性が高いです。
一方オープンフレームケースはフレーム(鉄板)同士をネジ数本で固定しているだけですので、PCケースとして必要な剛性を満たしているとはいえ通常のケースと比較すると低いです。
フロントパネルという概念がない
通常のケースにはフロントパネルにUSBポートがついているものがほとんどで、物によっては5インチベイが搭載されている事によって光学ドライブやファンコンが増設出来たりします。
しかし、オープンフレームケースはそもそもフロントパネルという概念が存在しない為、フロント(仮)部に増設する事が不可能です。
増設したい場合は、PCIe接続で背面に増設する事になります。
拡張性が低い
上記と若干かぶりますが、オープンフレームは拡張性が低いです。
拡張性とは、どんなパーツをどれだけ増設出来るかという意味ですので、必要最低限の構造であるオープンフレームとは相性が悪いです。
例えば、HDDを設置できるスペースが3台しかないオープンフレームに、10台組み込むのは無理なのです。
サイズには強いが量には弱い、みたいな感じです。
配線がしにくい
オープンなフレームなので、配線を隠す場所がありません。
通常のケースと違って裏配線のスペースもありません。
つまり配線の雑さが非常に目立ちます。
外壁を全て取り払った家みたいなものです。
見た目もノーガードなのです。
なので、綺麗に魅せたい人は配線まで魅せる必要があります。
組立てが手間
通常のケースに比べて、オープンフレームケースは部品分けが細かいです。
また、独自の組立て方である為、親切な説明書がついているとはいえ自作に慣れていない人が付属の説明書を紛失するとてんやわんやすると思います。
説明書大事。
構造や防御力の面から言えば、一般用途で初めて自作PCを組む人は普通のケースを使った方が良いと思います。
ただ、不可能かと言われればそういうわけでも無いです。
イメージ的には、
1枚の板から箱を作るのは無理でも、しっかり採寸された6枚の板から箱を作るのは簡単
みたいな感じ?です。
オープンフレームケース使用時の注意点
- 部屋で運動しない
- 取り付けたいパーツの量と相談する
- カスタマイズ性が高いとはいえ電源を切ってから作業する
- 作業性が良いからといって余計なパーツを買わない
部屋で運動しない
ノーガードは非常に良くないです。
部屋で汗をまき散らしながらスポーツするのはマジでやめておきましょう。
私はプラダンでカバーを作りました・・・!
取り付けたいパーツの量と相談する
光学ドライブを付けたい、カードリーダーがほしい、USBポートも欲しいという方には向きません。
USB接続で何とかするというのも手段の一つですが、せっかくのシンプルさが損なわれてしまいます。
なので、パソコンに何を取り付けたいかを確認してから購入に踏み切るのが良いかと思います。
作業時は電源を切ってから作業する
オープンフレームの各パーツへのアクセスの良さから、ついつい電源を付けたまま作業したくなりますが、必ず電源を切ってから作業しましょう。
モニターケーブル程度ならまだいいですが、「へーきへーき」とか言いながらメモリなんか抜いた日にはもれなくブルーバックが出ます。
基本的な所ですが守っていきましょう。
作業性が良いからって余計なパーツは買わない
これほんと。
オープンフレームで組んでからSSDやらメモリやらケースファンやらCPUやらCPUクーラーやら色々買ってます。
ケースとか関係ないモニターとかマウスとか買ってます。
もはや自分の欲との戦いです。自分への戒めとして書いておきます。
オープンフレームケースにオススメの用途
- 色んなパーツを試してみたい
- パーツを愛でたい
- カスタマイズを楽しみたい
- パソコン性能の検証をしたい
- 特殊な設置方法をしたい
- 失敗してもいいから1.5万円程度の余力がある
オープンフレームケースはとんでもなくパソコンいじりがしやすく、それが最大のメリットだと思います。
なので、色んなパーツを試したり、性能を検証したかったり、そういった用途に非常に向いています。
早い話、通常のケースと同じように使うというよりは、ベンチ台として使う人が多い印象です。
実際私もその用途で使っています。
また、パーツを愛でたり、デスクがせまいからモニターアームで浮かせたかったりな方にもオススメです。
パーツが全部見えます。
配線のしにくさはありますが、上手いことやればめっちゃかっこよくなります。
モニターアーム云々は別記事に上げますが、重量と相談が必要です。
浮かせる事でPCの移動が楽になります。
あとは、1.5万円程度の余力がある方も一度使ってみて欲しいなって思います。
理由としては、話のネタになる、玄人っぽく見える、新たな世界が開ける可能性がある、といった感じです。
メリットデメリット含め、かなり勉強になりましたのでオススメであります。
オープンフレームケースの選び方:用途と使用パーツで選ぼう
- 対応マザーボードサイズを確認する
- 対応電源サイズを確認する
- 対応ラジエーターサイズを確認する
- 対応グラフィックボード(VGA)サイズを確認する
- 設置できるサイズか確認する
- 自分の用途を満たしているか確認する
ケース選びはサイズから。
通常のケースを選ぶ時と同様に、使用するマザーボード、電源、クーラー、グラボが取り付けられるか確認します。
取り付けられなければ意味の無い買い物となってしまいますので、まずは対応マザーボードサイズ(対応フォームファクタとも言います)を絶対確認です。
意外と見落としがちなのが電源のサイズや種類で、SFX電源しか取り付けられないなんて事もありますので注意です。
次に設置したい所に置けるサイズ感かケース本体のサイズを確認します。
最後に、自分の用途に見合った性能(取り付けたいパーツの種類や量、どのように使いたいか等)を持っているかを確認してから購入に踏み切ると失敗しないかと思います。
オススメのオープンフレームケース
と言っても長尾製作所のラインナップを紹介するだけなんですが、良かったら見ていってください。
長尾製作所は、本人がPC好きな事もあり痒い所に手が届く商品を数多く発売しています。
Twitterも精力的に更新されていて、新商品の情報等いち早く公開されておりますので、興味があればぜひ覗いてみてください。(案件じゃないです)
長尾製作所 オープンフレーム (N-FRAMEシリーズ)
縦置き型で寝かせて作業するタイプのオープンフレームです。
設置の際に平置きするスペースが無い方や、PCワゴンを使う方にはこれがオススメかと思います。
縦置き型なのでめっちゃ作業性がいい!というわけではないですが、通常のケースに比べたら非常に作業性が良いです。
モニター取付用のアクセサリを付ければモニターアームで浮かせられるんじゃない?と思って気づいたら買ってました。
作業性と設置の自由度共にバランスの取れたオープンフレームです。
モニター取付用アクセサリはITXサイズ以外の物に対応しています。
もし私の様にモニターアームに取り付けて浮かせようとする方は、PCの重量とアームの対応重量とフレームのしなり具合はしっかり確認しましょう。
本来はモニターを取り付けてケースとモニターを一体化させてしまおうというコンセプトのアクセサリです。
つまり、画像のようにモニターアームに取り付ける事は想定されていませんので自己責任でお願いします。
サイズ展開:
microATX
miniITX
ATX
EATX
パソコンを浮かせる事に興味がある方はこちらの記事で
長尾製作所 2WAY ベンチテーブル(SMZ-2WBTシリーズ)
平置きで作業して斜めに設置できるどっちも型です。
斜め設置が故に、机上に設置する事を前提に開発されたのだと思います。
動画撮影やショールーム的な使い方が出来るので、見た目的には一番花があるように思います。
作業性良し!汎用性良し!見た目良し!
開発に専門家が絡んでいるだけあるなぁという印象を受けるオープンフレームです。
モニターアームが取り付けられるならこれのEATXサイズにしてました。
サイズ展開:
MiniITX
ATX
EATX
組み立て方を説明書より詳しく書こうと努力した記事はこちら
長尾製作所 3wayオープンフレーム スタック式(N-FRAME-STACK)
縦置きOK平置きOKのどっちも型です。
驚く事に同じケースを重ねられます。
作業性、設置性、自由度めっちゃ高いです。
420mmラジエーターまで対応してます。
ケースにUSBポートもつけられます。(別売り)
サイズ展開:無し(~EATXすべて対応)
詳細なスペックは商品ページや公式サイトを見ていただければと思います。
以上になります。
メリットとデメリットを理解した上で楽しいオープンフレームライフを送ってもらえればと思ってこの記事を書いてみました。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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