塗装素人だけど
自分色に染めたくて
オープンフレームを塗った
皆様こんにちは、やったこと無い事でもやり始めたら大抵出来ると信じてやまないがちゃこです。
パソコンを自分色に染めたいと思った事はありますか?
そんな時はレッツ塗装!
というわけで今回の記事は、
『パソコンケース塗装したが失敗も多数あったので反省して次に活かそうと思った』
と題しまして
用意した物や手順などを、今回やらかした失敗も含めて紹介していこうと思います。
ちなみに塗装に関しては車の修理くらいしかした事が無くほぼ初挑戦というレベルですので、これ間違ってるよ!という点があればコメント等で教えて欲しいです。
あと、感想なんかもらえるとうれしいなって…
結論として塗装はオススメか?と聞かれれば、
めっちゃめんどくさいからオススメはしないけど汎用性は高い
ラッピングのが楽
塗装業者に出した方が楽
とは言いつつも何だかんだで楽しかった
といった感じです。
では、
レディゴッ
今回塗装するPCケース
長尾製作所 オープンフレームケース E-ATX
オープンフレーム専用モニター取付金具
組み立てた写真
塗装後の写真
某レトロゲーム機をイメージしてマットグレーにしてみました。
素人ながらパッと見はいい感じじゃないですか!?
模様でラインいれちゃったりして、良くないですか!?
しかしながら、失敗もありましたし、仕上がりにも細かい部分でムラやカケやシワ等があります。
次やるならもっとこうする!ここを気を付ける!みたいな事も書いていきますので、興味のある方は参考にしていただければと思います。
塗装に必要な物
塗装用
- カラースプレー塗料(マットグレーアクリル)
- クリアスプレー塗料(マットクリアアクリル)
- シリコンオフ(脱脂剤)
- プライマー(下地材)
- プラサフ(下地材)
- 耐水ペーパー#1000&ペーパー取付用ブロック(プラサフ研磨用)
- ウエス(キムワイプの様な繊維が出にくい物がGood)
- マスキングテープ(模様入れ用)
簡易塗装ブース用
- マスカー
- 段ボール
- 養生テープ
- S字フック
作業道具
- ドライバー(ケース分解用)
- 汚れていい服・靴下・手袋・マスク
- やり切ってやるという強い意志
スプレー塗料(カラー)
好みの色を選択します。
私はアクリルスプレーのマットグレーを選択しました。
youtubeで塗装について調べたら、アサヒペンのクリエイティブカラースプレーが推されていて、
調べたら種類も多く塗料の評価も高かったので、こちらの52番『スチールグレー ツヤ消し』を使わせていただきました。
塗料の種類によって強度や特性が違いますのでその辺りも加味して選ぶと幸せになれるかもしれません。
超簡単に塗料の種類と特徴
- ラッカースプレー:
最も有名なスプレー、
重ね塗りする場合は下地として優秀、
ラッカー含め4種類どれでも重ね塗り出来ちゃうし10分くらいで乾く速乾 - アクリルスプレー:
水溶性で水に薄めて使用でき乾燥後は耐水性をもつ、
乾燥時間が1時間~3時間と長め
ラッカー以外の3つなら重ね塗りOK - ウレタンスプレー:
熱に強く耐久性も高い、
乾燥時間は2~4時間と長い
ウレタンと水性なら重ね塗りしてOK - 水性スプレー:
人体の影響が少なく安全性が高い
乾燥する前なら水で洗い流せるのでやり直しが効く
乾燥時間も30~60分と短め
水性以外の重ね塗りには向かない
スプレー塗料(クリア)
色の上からクリアを塗る為のものです。
アクリルのマットクリアを選択しました。
クリアの有無を比較すると、あった方が指でこすった時に色移りしないし表面が滑らかになる感じがしました。
あった方が良いと思います。
使用したのはカラー塗料と同じクリエイティブカラースプレーシリーズのマットクリアです。
マットな質感が好きなんです。
マット塗料にマットクリアを重ねなくても、艶有り塗料にマットクリアを重ねればマットカラーになるのでは?という疑問はあると思いますが、マットにマットを重ねた方がマットです。
シリコンオフ(脱脂剤)
塗装面の下地作り材その1
塗装面にはゴミや油分が付着していますので、それを綺麗にする為に使います。
油分がついたまま塗ると、塗料が油によって弾かれてムラや穴うまくいきません。
プライマー
塗装面の下地作り材その2
塗料が塗装面に定着しやすくするもの
正直必要性がよくわかりませんでした。
シリコンオフとプラサフだけでよかった気もする。
プライマー有無両方やって比較してみたんですが、あんまり変わんないような・・・?
プラサフ
塗装面の下地作り材その3
塗料が塗装面に定着しやすくするもの
プライマーとサフェーサー両方の効果を持つらしいです。
使った感じとしては、プラサフがあると無いとでは塗料のくっつきっぷりが全然違うように思いました。
耐水ペーパーヤスリ#1000と取付用のブロック
プラサフを塗って粗くなった下地をヤスリで整えます。
ほんとにかるーくなでる程度にスゥ~とヤスリを当て、表面の凹凸を取るイメージです。
強くやりすぎるとプラサフ層が無くなり下地が出てきますので、ほんとに軽ーくスゥ~です。
ブロックは専用品があった方が楽です。
マット塗装なんだからヤスリはいらないだろ…と思い有りと無しを比較してみたんですが、ヤスリは必要ですね。
確かにヤスリ無しでも色は乗りますが、表面の平さとでもいうんでしょうか。仕上がりが全然違うのでやった方が良いです。
ツヤ有り塗装なら間違いなく必須です。
マット塗装でもやった方が良いです。
マスキングテープ
模様入れ用のほっそいやつを3種類用意しました。(結局使ったのは2mm幅と5mm幅)
せっかくゲーム機風な塗装するんだし模様を入れたいなーと思い、ほっそいマスキングテープを模様入れ用に使いました。
ラインを2本入れてみたんですが、かなり自己満足しています。
使う時に気を付ける点は2点、
1つは塗料が完全に乾いてから剥がすと塗料が割れてくっついてきます。
厚塗りしすぎたかアクリル塗料の特性なのかはわかりませんが、マスキングテープを外すタイミングは半乾きの時がベストなように思いました。
もう1つはしっかりと貼り付ける事。
貼付けが甘いと浮いた所から塗料が入ってくるので、貼り付け前にしっかり塗装面を脱脂し、貼り付け後は指で押し付けてしっかり貼り付けましょう。
オープンフレームではなく構造が複雑なガチのPCケースを塗装する際は、ゴム部などバラせない部分が出てきます。そういった塗料をつけたくない部分にマスキングする為にも使います。
養生テープ
簡易塗装ブース作成用具その1。
クルっと一周させて簡易両面テープみたいにして、マスカーと段ボールの固定に使いました。
今回購入した養生テープは粘着力が非常に強いのに剥がす時は綺麗に剥がせて感動すら覚えました。
凸凹な面にも網戸にもしっかりくっつきましたからね。
剥す際も貼り跡が残らずきれいに剥がせました。
マスカー
簡易塗装ブース作成用具その2
マスカーとはビニールのひらひらがついたマスキングテープのような物です。
これをベランダに隙間なく敷き、要所要所を養生テープで固定します。
床面とサイド面と天井面の塗装ブース全てのスペースをこれで覆います。
覆う面積多いだろうなぁと思い幅広の1100mm幅を選んだんですが、もっと幅広でも良かったかなと思います。
おっきめの段ボール
簡易塗装用ブース作成用具その3
段ボールを開いてベランダの手すりと部屋の窓を渡らせ養生テープで固定しマスカーで隙間を埋めます。
マスカーと養生テープだけでも出来なくはないですが、マスカーのビニール部は風の影響をもろに受けでバサバサなるので、段ボールはあった方が良いです。
また、段ボールを三角に追って簡易的な塗装台としても利用しました。
ただ、後述しますが段ボールの上に置いて塗装するのはお勧めしません。
持ち上げる時にベリベリはがれるので、塗料もベリベリはがれます。
S字フック
簡易塗装用ブース作成用具その4
今回用意しなかった事を後悔した用具第1位。
手順の所で深掘りしますが、これは絶対あった方が良いと思います。
置いて塗装するより吊り下げて塗装した方が絶対いいです。
吊って360°どこからでも塗料が塗れて乾燥も出来るシステムのが絶対いいです。
次やる時は部品の数だけ絶対用意します。
汚れていい服と靴下と使い捨て手袋とマスク
スプレー塗装なので気を付けても汚れます。
汚れて良い物を用意しましょう。
手袋は軍手の様なブカブカで繊維の出る物は避け、ぴたっと手に密着するニトリル手袋を用意しました。
マスクは無いともろにスプレーを吸うのであった方が良いです。
靴下は1足ダメになります。
服は学生時代のパーカーでやりましたが、
もうちょっとホコリが出にくいジャージの様な素材のが向いていたかなと思います。
最後までやり切る強い意志
何故ベストを尽くさないのか
塗装の手順
ザックリ手順
今回私が行った塗装の手順は、
- 前準備:清掃
- 前準備:簡易塗装ブース作成
- ケース分解
- 下地①脱脂
- マスキング
- 下地②プライマー
- 乾燥
- 下地③プラサフ1
- 乾燥
- 下地④プラサフ2
- 乾燥
- 下地⑤ヤスリ
- 乾燥
- カラー塗料塗布1
- 乾燥
- カラー塗料塗布2
- 乾燥とマスキングテープ剥がし
- クリア塗料塗布1
- 乾燥
- クリア塗料塗布2
- 乾燥・塗装ブース撤去
- 組み立て
- 完成
といった感じになり、塗装ブースを作ったらひたすら塗って乾燥といった感じです。
一番めんどくさかったのは乾燥の待ち時間で、次に塗装ブースの作成ですね。
塗装ブースの作成は上の手順で言う所の「マスキング」後の方がゴミが入りにくいのでそちらの方が良いと思います。
詳細手順
前準備:清掃
まず塗装ブースを作成する場所の清掃をし、移動時に舞い上がる小石やほこりなどを極力除去します。
正直ベランダでやる場合はどれだけ清掃してもホコリと虫はどうにもなりませんが、やっておいた方が良いです。
オススメは無風のガレージか塗装ブースの購入です。
前準備:簡易塗装ブース作成
今回塗装ブースは段ボールとマスカーと養生テープで作成しました。
簡易ブース作成手順は、
- 天井部分作成
- 奥、天井、左右、床、全てをマスカーで覆いつつ養生テープで随時固定
- 被塗装物を置く段ボールを設置
の順番でやりました。
まず段ボールで天井部分を作り、養生テープで固定します。
この時天井の剛性が確保できるように養生テープで可能な限りガッチリ固定した方が良いです。
次にマスカーを隙間なく取り付けますが、並行して随時養生テープで要所要所を固定します。
順番的には、奥→天井→左→右→床の順でやるとやりやすいかと思います。
順番の理由は、最後に奥をやろうとすると、養生テープでの固定の難易度が非常に高くなるからです。
私はこの時段ボールを被塗装物を乗せる物体として設置しましたが、これはあまりお勧めできないです。
スペース取るし作業しにくいし、何なら置く場所が足りなくてマスカーのビニールの上に直接おいて塗装したりしました。
めっちゃやりにくいし仕上がりにも影響します。
可能であれば天井部の段ボールにS字フックを挿して、被塗装物を吊り下げられるようにした方が良いです。
ケース分解
では、ケースを分解していきます。
今回塗装するケースはオープンフレームケースなので分解するとバラバラの鉄板群になるので非常にやりやすかったです。
下地①脱脂
下地処理において脱脂はめちゃめちゃ大事です。
脱脂が疎かだとその後の全ての下地材と塗料がうまく乗らず、油分で塗料が弾かれてムラになったりします。
手袋とマスクをして作業しましょう。
脱脂の方法は、
- 材料を拭く
- シリコンオフを噴く
- シリコンオフを拭き取る
- 乾燥
の順序で行いました。
脱脂した後はゴミが付着しない様に、また、素手で触らない様にしましょう。
マスキング
今回行ったマスキングは、模様入れの為に行いました。
塗装後にマスキングテープを剥すとその部分だけ元の色が残り模様に見える感じです。
もっともオリジナリティが出る工程かと思います。
せっかく塗るんだから色だけでなくオリジナリティが欲しいという欲からライン2本入れてみました。
しっかりと脱脂していればマスキングテープがしっかり貼り付いてくれるかと思います。
マスキングテープを張る際の注意点としては、
しっかり貼り付ける
です。
マスキングテープが一部でも浮いていると、浮いた部分から塗料が入り込みうまく模様になりません。
貼り付けた後に指でなぞってしっかり貼り付けましょう。
通常のPCケースを塗装する場合は、分解ではバラバラに出来なかったゴム塗装部やメッシュ部に塗料がつかない為に行う工程です。
マスキングは仕上がりに直結しますので気を使いましょう。
下地②プライマー
ここからようやく塗装の工程に入ります。
スプレーをするコツを調べると、「物とスプレーが適度な距離を保つように水平に一方向に塗布していきます」という文言がありますが、適度な距離なんてわかんないです。やったことないんだから。
ただ、ビビッて遠くから射出してもちゃんと塗れずスプレーが無駄になるし、近すぎると液だれを起こします。
こればっかりは慣れだと思うんですが、参考までに15cm~20cm位の距離から、定規で線を引くくらいのスピードで、一定方向に射出するといい感じになったように思います。
遠すぎるとマジで塗れません。
今回行った方法は、
- 塗装ブースに置いた段ボールの上に被塗装物を並べる(物と段ボールの接地面が少ない様に乗せると良い)
- スペースが足りなかったので床にそのまま並べる
- 表面を塗る
- 3時間乾燥させる
- 裏面を塗る
- 3時間乾燥させる
- 塗り残しを探して塗る
- 3時間乾燥させる
という手順で行いました。
乾燥して持ち上げる時に床に直でおいたものはベリベリという音がしたのでこの時点で嫌な予感はしました。
しかし、S字フック等で吊り下げられるなら
- フックに被塗装物を引っ掛ける
- 表と裏を満遍なく塗る
- 乾燥させる
で終わりな上、取り外す時にベリベリならないのでこっちの方をおススメします。
ちなみになんですが、比較の為敢えてプライマー未塗布の面を作ったんですが、仕上がりはあまり変わらなかったです。
プライマーって必要なんですかね・・・
プラサフだけでいいんじゃないですかね・・・
詳しい人教えてください。
乾燥
プライマー後の乾燥です。
今回使用したマルチミッチャクプライマーは乾燥に3時間ほどかかるもので、素直に3時間待てばいいものの、30分くらいで「もう乾いたかなー?」と触れてしまったので指紋がつきました。
ベッタベタでした。
ちゃんと待ちましょう。
下地③プラサフ1
プライマーが乾燥したらプラサフを噴き付けます。
どの位塗ればいいかわからなかったのでめっちゃ薄塗りになってしまいこの後2度目を塗る事になります。
塗り方はプライマーと同様ですが、オススメ方法もプライマー同様吊り下げ式です。
さもないと持ち上げる時にベリベリなります。
プラサフだけでいいんじゃない?
乾燥
1度目のプラサフは40分程度乾燥させ、表面がサラサラしてたのでこれでいいかなーと思い次に進みました。
もちろん試しに10分程度置いた後に「そろそろかなー」と触ってみました。
指紋がつきました。
下地④プラサフ2
再度プラサフを塗布していきます。
1回でいいんじゃない?となると思いますが、
うまく厚塗りできる人は1度塗りでいけるかもしれません。
でも厚塗りして気泡や玉が出来るのこわいじゃないですか!
私は一度目が薄すぎて全然ダメでした。
次やる時は1度目でしっかり厚塗りします。
あとでヤスリもかけますし。
乾燥
2度目は次工程のヤスリがけを意識して60分ほど乾燥させました。
塗りたての部品を水にぬらすなんて恐怖だったので。
下地⑤ヤスリ(耐水ペーパー)
まず、プラサフにヤスリは必要なのか?についてですが、マット塗装でもツヤ塗装でも必須な工程かと思います。
ヤスリを書けるとザラザラ面がサラサラ面になります。
プラサフは乾燥するとザラザラした細かい凸凹質感になり、指でなぞると完全に乾燥していても指に粉っぽい物がつくくらい脆いです。
要は、プラサフの性質上、乾燥したら余計な部分は粉になるし、プラサフ後の面は凸凹だから、余計な粉を取ってと凸凹を慣らす為にヤスリがけは必須かと思います。
私がやったヤスリがけの方法は
- 洗面所に行く
- 部品を水でぬらす
- ブロックに巻いた耐水ペーパーで軽くなでる
- 部品を水ですすぐ
- ウエスで水気を取る
といった感じでやりました。
可能であればキムワイプの様な繊維が出にくい物で水気を取るのが良いと思います。
ほんとに軽くスゥ~ってなでる感じです。
力を入れすぎるとすぐに下地が出てきます。
ちなみに角部やフチ部を試しにヤスリがけしたら下地が見えましたので、そういった部分はそれ以降しませんでした。
乾燥
表面の水気が乾燥するまで10分ほど待ちます。
カラー塗料塗布1
グレーのプラサフにマットグレーを塗布してる写真
肉眼でも多少色の違いがあるくらいでマジで分かりにくかったです
ようやく色を入れていきます。
塗り方はプラサフやプライマーと同じで、塗って乾燥、塗って乾燥です。
オススメは同様に吊り下げ式で塗るのが良いでしょう。
床の上の段ボールの上で塗って乾燥させると、持ち上げる時に段ボールについた塗料がベリベリと一緒についてきてシワになります。
今回で一番の失敗と言えます。
吊り下げればよかったです。
もう1つの大きな失敗は、色にマットグレーを選んでしまった事です。
理由は、プラサフとほぼ同じ色で、塗れているかどうかわからない、塗ったかどうかすら忘れるからであります。
マジで同じような色でした。
プラサフの色はグレーとホワイトがあるそうなので、グレーを塗るならホワイトのプラサフにすればよかったなぁと思います。
乾燥
今回使用したアクリルスプレーは乾燥に1~3時間かかるようですが、表面を塗って40分ほど待って触ってみたら平気そうだったので、そのまま裏面を塗ったんです。その40分後、乾いただろうと持ち上げるとベリベリ音がして、ちゃんと最初に塗った面の塗料が剥がれていましたので塗りなおしました。
皆さんはちゃんと1時間以上待った方が良いと思います。
カラー塗料塗布2
上手い人は1度塗りで充分なんだと思いますが、私の場合はプラサフの色も相まって塗りムラを発見してしまったのでもう一度カラー塗装しました。
めっちゃ時間かかりましたが、1度目の塗り残しを撲滅できたのでヨシとします。
乾燥とマスキングテープ剥がし
1度目同様しっかり乾燥させましょう。
私は1時間置いた後に室内に移動させ、メタルラックにS字フックを取り付けて引っ掛けて一晩乾燥させました。
私はしっかり乾燥させた後にマスキングテープを剥しましたが、マスキングテープ周りの塗料がテープに引っ張られて若干ギザギザになりましたので、マスキングテープを剥がすタイミングはカラー塗料が半乾きの時のがいいと思います。
あと、2度塗りしたので模様と塗装面の段差が指で触るとわかるレベルになったので、1度で薄塗り出来る技術がある人はそれに越した事は無いかと思います。
クリア塗料塗布1
クリア塗料の塗布はプラサフにマットグレーを塗るより分かりにくいですが、ここまで何度もスプレーを経験してくると何となしわかってきます。
クリアを噴くと表面が水気を帯び、「あっここは塗れてる」となんとなくわかります。
塗る方法はこれまでのスプレーと同じで、オススメは吊り下げ式です。
で、クリア塗装なんているの?と思う人もおると思いますが、
クリア塗装は絶対した方がいいです。
私はマットクリアを噴いたのですが、質感と出来上がりが全然違います。
擬音で表現するなら
- マットグレーのみ=サラサラ
- マットクリア後=スベスベ
といった感じで、なんか滑らかになります。
あと、マットグレーのみの時はどれだけ乾燥させても指でこすると塗料の粉が指に付着しました。
素人ながら例えると、クリア塗装はカラー塗料のコーティング的な、接着剤的な役割があるのではないかと愚考します。
乾燥
クリア塗装を乾燥させますが、乾燥時間はカラースプレーと同じくらいで1時間弱でした。
拡大写真ですが、スベスベっぷりは伝わりますでしょうか。
明らかに違います。
クリア塗料塗布2
上手い人は1度で仕上げると思いますが、乾燥後に指で触ってみると所々塗れていない箇所を発見したので2度目を塗装しました。
乾燥
1度目の乾燥同様に、表は屋外で乾かし、裏面の後半は室内でかわかしました。
ここまででめんどくさい塗装は終わりです。
塗装ブース撤去
せっかく作った塗装ブースですが、役目は終わったので撤去しましょう。
ここで養生テープのすごさがわかると思います。
跡形もなく剥がせます。
ゴミの量は規模によると思いますが、市指定ゴミ袋1個+段ボールみたいな感じでした。
組み立て
しっかり乾燥している事を確認したら、塗装の済んだ部品を組み立てていきますが、単純に組み立てる前にひと手間加えましょう。
ひと手間とは、
塗装後のネジ穴は塗料が付着していますので、組み立てる前にネジ穴にネジを通して、ネジ部に付着した塗料を取ってやる事です。
その後ネジを取り外し、エア等で塗料のカスを飛ばします。
このひと手間は、組み上げたPCケース内に塗料のカスが残る事を防止し、PCを組み立てた後の不具合を予防する効果があります。
やっておいて損はないです。
完成
組みあがったら完成です。
長い戦いでしたね。
本当にお疲れさまでした!!
PCケース塗装の失敗から学んだ反省点
- 段ボールの上で塗ったら塗料がベリベリなって塗装面にしわが出来る
→塗装ブースに吊り下げ機構を付けて吊り下げて塗れるようにする - 表面と裏面を塗るのにいちいち乾燥時間が発生して作業時間がめっちゃ伸びる
→塗装ブースに吊り下げ機構を付けて吊り下げて塗れるようにする - プラサフ面をヤスリがけしたら下地が見えた
→厚塗りを心がける - グレーのカラー塗料が塗れているかわからない
→プラサフの色を工夫する(今回で言えばホワイト色のプラサフのがよかった) - 2度塗りが手間
→スプレー技術を磨き1度塗りで仕上げられるようにする(次は一発で出来る気がする) - マスキングテープを剥したら段差が出来た
→スプレー技術を磨き1度塗りで仕上げられるようにする - マスキングテープを剥したら周囲の塗料まで剥がれた
→マスキングテープを剥すタイミングを半乾き時にする
これから塗装しようと考えている人に向けて
ラッピングという選択肢もある
車の修理以外では今回初めて塗装してみたんですが、めっちゃめんどくさいので正直オススメはしないです。
ただ、やり切った後の自己満足度はかなり高いです。
PCケースの見た目、特にオープンフレームの見た目を変えるくらいならラッピングシートという手もありますし、その方が難易度も低くやり直しも出来ますので、選択肢の一つとしてありだと思います。
ラッピングシートの方が、マジョーラカラーやラメ入りカラー等の綺麗な色が豊富ですし、完成形はきれいに仕上がると思います。
もっとも私がやった事のあるラッピング加工は、車のサイドミラーやiPhoneの色変更やサイドステップの傷防止くらいの物なんですが、今回の塗装に比べて手順が少なく楽でした。(コツは必要ですが)
じゃあ塗装がダメなのか?と言われればそうではなく、塗装は汎用性が高いので覚えておいて損はない技術だと思います。
例えば、ハサミの持ち手の色を変えたい時にラッピングは無理ですし、通常のPCケースをまるまる塗装しようと思ってもラッピングではきついものがあります。
早い話が、塗装はやる必要性は全く無いけど一度くらい経験しておいても無駄にならない技術かなと思いました。
素人が偉そうに何を言っとるという感じですが、今回の事でそう感じました。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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