ワッパとは
ワットパフォーマンスのこと
で、結局それってなんなの?
皆様こんにちは、いつまでも童(わっぱ)の気持ちを忘れないがちゃこです。
パソコンパーツが出るたびに
「今回はワッパが素晴らしい」とか
「ワッパを顧みない爆熱ハイエンド」とか
PC界隈では『ワッパ』という言葉が多用されます。
今回の記事は
『じゃあ結局ワッパってなんなの!?』
という方に向けて
- ワッパとは何か
- ワッパが悪いとどうなる?
- ワッパが良いとどうなる?
- ワッパが重要になるパーツ2個
- ワッパの単位
- ワッパは何で決まるのか
をまとめて記事を書いていきます。
文字が多い記事になりますが、
言ってる事は単純ですのでサクッと理解できるかと思いますのでサクッと読んでいただけたら嬉しく思います。
では、
レディゴッ
目次
ワッパとはワットパフォーマンス(電力効率)のことで
1ワットがこなせる仕事量の目安
ワッパとはワットパフォーマンスのことで、
直訳すると、
- ワット=電力量
- パフォーマンス=出来栄え・出来高・成績・単位あたりこなせる仕事量
となり、
ワットパフォーマンスとは電気がどれだけ効率的に仕事できるかの目安、いわば電力効率です。
つまり、
パソコンパーツにおいての高ワットパフォーマンスとは、
いかに電力をかけず効率的に高い性能を出せるパーツか
ということになります。
わかりやすい様に一旦AさんBさんで例えてみます。
- Aさんは15分の試合で15点入れられます。
- Bさんは15分の試合で30点入れられます。
この場合Bさんの方が試合での獲得点パフォーマンスが2倍良いと言えますよね?
PCパーツ(グラフィックボード)に置き換えると、
- GTX680は200W消費してベンチスコア3800出せます。
- RTX4070は200W消費してベンチスコア39000出せます。
※正確にはここの数字WはTDPですがややこしいので割愛します
この場合RTX4070の方がベンチソフトでのワットパフォーマンスが約10倍良いと言えます。
この様にワットパフォーマンスとは
ある消費電力(ワット)でどの程度の性能(パフォーマンス)が出せるか電力効率の目安
となります。
ワッパが悪いとどうなるのか?
- ワッパが悪い=高消費電力・低性能
ワッパが悪いという事は
『多く電力を消費しても見合った性能が出ない』
ということになり無駄な電気を使ってることになります。
電力を多く消費するという事はそれだけ熱を発するということになります。
つまり
- ワッパが悪い=熱いクセに性能が低い
と言い換えられます。
ちなみに、『熱いだけあって性能が高い』パターンに関しては、『消費電力を犠牲に性能を得た』と評価される場合が多いですが、行き過ぎると『性能を出せるポテンシャルは持っているが冷やす方法が無いから結局微妙』と評価されることもしばしばあります。
熱を発しやすいと、
- 本来持ってる性能を出し切る前に低い性能でサーマルスロットリング(熱による性能低下)を起こしやすい
となります。
ワッパが良いとどうなるのか?
- ワッパが良い=低消費電力・高性能
ワッパがいいと
- 電力制限しても高い性能が出せる
- 発熱が少なく冷却が楽
- 電気代が浮く
等いい事が結構あります。
昨今のハイエンドCPUは性能が高いゆえに爆熱で冷やせるクーラーが無いと言われますが、例えばi9を電力制限をかけて同世代のi7と同じ電力設定にすると、消費電力が同じにも関わらずi7を上回る性能を出すことが出来ます。
つまり発熱を下げる事ができ、空冷クーラーで運用できたりするので、実はワッパがよかったりします。
むしろ最近は電力制限して運用する方が主流になっている様に思います。
ワッパが重要視されるPCパーツ2つ
- CPU
- グラフィックボード
ワッパが重要視されるパーツは、主に電力を多く消費するパーツ(熱を多く発するパーツ)です。
昨今のPC情勢から言えばCPUとグラボがそれにあたります。
CPUとグラボは、パソコンの性能を決める2大パーツであり、パソコンの快適性に直結するパーツですので、我々使用する側にとってはよりシビアな目線になりワッパがどうか論が白熱するのも頷けます。
ただ、近年爆熱化しているPCIe4.0以降のNVMeSSDであったり、今後その他のパーツが爆熱化するようであれば、そう言ったパーツでもワッパ論は白熱するのかなと思います。
ワッパの良し悪しは何で決まるのか?
- ワッパの良し悪し=製品の世代=技術と設計で決まる
少し強引な表現になりますが、ワッパはPCパーツの世代が大きく関わります。
先程の例では、10年ほど前のGTX680と2023年現在のRTX4070を比較していて、同じ電力量で10倍ほど性能差があります。CPUも同様に世代を追うごとに電力効率が良くなります。
じゃあ世代が変わると何が違うかと言えば、
- 技術
- 設計
が違います。
技術力とは、より細かいプロセスルールで製造できる様になったりです。
設計とは、配置の見直しによる効率化や、新しい技術によって可能になった構造であったりです。
この様に世代が新しくなるにつれて、より効率的に電気を使えるワッパの高い製品が生まれるわけであります。
要は企業努力ってすごいという話です。
ワッパの単位は?
- ワットパフォーマンスに単位は無い
ワットパフォーマンスの単位は私の知る限り無く、『良い悪い』や『高い低い』で語られます。
というのも、パフォーマンスとは何かとの比較で初めて数字にできるものであるからです。
同環境下でi7 12900とi7 13900の性能を比較すると、13900の結果(例えばベンチスコアを消費電力で割った結果)を1.00または100とした時、12900の数値は?みたいな感じで同一条件の計測結果からの計算で数値化します。
なので色々なサイトのワッパとして出されている数値を見比べる時は、測定時の条件を見る事が大切になります。
RyzenとCore iのようにチップが違えば得意不得意も変わりますし、性能が逼迫するほど評価方法によっても得意不得意が数値に現れますので、厳密には◯◯の時は△△の方がワッパが高いみたいな感じになります。
ただ、単純にChineBench等の有名ベンチソフトの結果とTDPから計算している事も多く、それで大体合ってます。
まとめ
- ワッパ=ワットパフォーマンス=電力効率
- ワッパが悪い=熱いのに性能が低い事
- ワッパが良い=省電力ハイパワーな事
- ワッパはパーツの世代が進むごとによくなる傾向がある
- 現状CPUとグラボのワッパはPCの快適性に直結する為重要視される
- ワッパは何かとの比較なので単位は無い
- 企業努力ってすごい
以上になります。
最後になりますが、私の作業パフォーマンスはとってもヤバいです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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