NASの読み書き速度ってどうなの?
OKとりあえず測ってみた!
皆様こんにちは、NAS人口が少なくPVの伸びが悪いのをわかりつつも折角NAS買ったので擦りまくろうとついつい記事を書いちゃうがちゃこです。
ネットワークストレージって実際どのくらい速度が出るの?とか、
NASの速度に影響を及ぼす要因は何なのか知りたいと思っておる読者様はおらっしゃらりますでしょうか?
今回の記事では、
『NASの読み書き速度の実測値と速度に影響を及ぼしている要因』
と題しまして、
- NAS『Synology DS220J』の読み書き速度の実測値とSATA接続の比較
- 一般向けHDDやUSB外付けHDDとNASの比較
- NASの読み書き速度に影響する要因
- NASを速くする方法
の4つを紹介します。
結論から言うと、めっちゃ速いわけじゃないけど私の用途では充分といった感じでした。
この記事を読んで、NASの速度はこんなもんか、やるじゃん?とか思ってくれたらと思います。
では、
レディゴッ!
目次
NAS『Synology DS220J』の読み書き速度の実測値
Sata3接続時との比較
IronWolf6TB NAS接続時の実測値
まずは実測値ですが、SynologyDS220Jを私のネットワーク環境で使用した時はこんな数字が出ました。
~NAS環境~
NASケース:SynologyDS220J(GigabitLAN=1Gbps)
使用HDD:SEAGATE IronWolf 6TB(NAS向けHDD)
RAID設定:Basic
ネットワーク環境上限速度:1Gbps(125MB/s)
~測定値~
連続読み込み:110MB/sくらい
ランダム読み込み:3~6MB/sくらい
連続書き込み:110MB/sくらい
ランダム書き込み:8MB/sくらい
Sunology『DS220J』の公式サイトでは112MB/s出ると書かれています。
おそらくこれはDS220JのGigabitLAN(125MB/s)を上限とした数値なのかな?なんて思いました。
測定結果としては同等の速度が出ているので車の公表燃費データと違って良心的だなぁなんて思いました。
IronWolf6TB Sata3接続時の実測値
新品のHDD『IronWolf6TB』をPC内に内蔵し、マザーボードとHDDをSata3で接続した時の測定値です。
測定した時の画像がどこか行っちゃったので再測定した時に添付しますごめんなさい!
NASに組み込んじゃって取り出すのがめんどくさいとかじゃないとかじゃないですごめんなさい!
~接続方法~
Sata3接続
~記憶頼りの測定値~
連続読み込み:250MB/sくらい
ランダム読み込み:3MB/sくらい
連続書き込み:250MB/sくらい
ランダム書き込み:3MB/sくらい
比較
NAS接続は連続読み書き(シーケンシャルライト・リード)はネットワーク速度の上限くらいまで出るものの、
SATA接続のシーケンシャル速度には及びません。
ネットワーク環境(DS220J含め)が1Gbps(125MB/s)なので、頭打ちでそれ以上の速度が出ないのだろうと思います。
私の自宅のネット環境が1Gbpsなので、うまい事マッチした機器だなと思います。
一方でランダム読み書きは、SATA接続よりも速い速度が出ました。
おそらくNAS内のCPUやメモリが頑張ってくれてるんだと思います。
ストレージの実用時に効果が出るのはランダム性能ですので、NASのが優れておるという見方もあるのではないかと思います。
感想としては、一般的なNASの速度っていう感じでした。
一般的なストレージである内蔵HDDや外付けHDDとの比較
じゃあ測定した速度って外付けHDDとか内蔵HDDとかと比べて速いのか?という話になるんで比較していきます。
M.2 SSDとかまで比較するとSSDのが速いに決まってるし、話が変わってくるので今回は色んな接続方法のHDD同士で比較していきます。
一般用途向けHDD『BarraCuda』のSata3接続と比較
一般用途向けの新品のHDD『BarraCuda4TB』の測定値になります。
~HDD状態~
HDD:SEAGATE BarraCuda 4TB(一般用途向けHDD)
~測定値~
連続読み込み:197MB/sくらい
ランダム読み込み:1.7MB/sくらい
連続書き込み:192MB/sくらい
ランダム書き込み:1.5MB/sくらい
同じSEAGATEの一般用途向けの内蔵HDD『BarraCuda4TB』と比較してみました。
購入時に測定した物なのでベンチソフトのバージョンが違いますが、結果にそう大きな剥離はないので新品状態で測定したデータを使用してます。
所感としては、連続書き込み速度は一般用途とは言えやはりSATAのが速いです。
ただNASも115MB/s出てるので割と迫る性能が出てるのではないか?と思いました。
ランダム性能はNASに軍配が上がります。
Lacieの外付けHDD1TB(USB3.0接続)との比較
多分10年くらい前?に買ったLaCieの1TB外付けHDDの測定値になります。
~HDD状態~
接続:USB3.0接続
容量:61%使用
~測定値~
連続読み込み:105MB/sくらい
ランダム読み込み:0.8MB/sくらい
連続書き込み:107MB/sくらい
ランダム書き込み:0.5MB/sくらい
HDDの速度は、ディスクの外側から書き込むという特性上残容量が減るにつれて遅くなるので、61%使用しているHDDだと大体新品時の70%程度の速度と考えると、新品時は連続性能が150MB/sくらいかなと予測します。
その上で考えても、SATA同様に連続性能は外付けHDDが上だがNAS頑張ってる感じで、ランダム性能はNASのが上かと思います。
NASの速度に影響を及ぼす要因3つと改善方法
NASの読み書き速度に影響を及ぼすのは、
- 自宅のネットワーク環境
- NASケースに取り付けたストレージの性能
- NASケースの性能
の3つが大きな要因と言えるでしょう。
ネットワーク環境の上限速度
ここでいうネットワーク環境とは、
- LANケーブル
- ハブ
- ルーター
- LANアダプター(デバイスの受信性能)
という家に設置してあるネットワークに関係する機器が持つ通信速度の性能で、ネットワーク速度はこれらの機器の中の一番低い速度が上限になります。
例)ルーター:10Gbps、ハブ:1Gbps、LANケーブル:100Mbpsならネットワーク速度の上限は100Mbps
ネットワーク回線というのは水路の流量みたいなもので、狭いパイプに大量の水を流しても水路の幅以上に水を流す事は出来んという感じです。
改善方法としては、自宅のネットワークの中で速度を遅くしている機器を見つけ、より速い速度規格の物に交換するとネットワーク速度の上限が上がります。
ありがちなのが、古い100MbpsのLANケーブルやハブをそのまま流用していて、1Gbpsの回線引いてるのに速度めっちゃ遅いんだけど!?みたい事が結構あります。
NASケースの性能
NASケースはモデルによって性能が違い、今回測定したDS220JはGigabitLAN搭載なので1Gbpsが上限となっています。
NASケースの速度上限が125MB/s(1Gbps)であれば、上で紹介したネットワーク環境が10Gbpsであっても1Gbpsを超えて速度を出す事は出来ません。
水路の例えで言うなら、ポンプの射出性能が低くければ、どんだけパイプが太くてもポンプの性能以上の流量は出せんみたいな感じです。説明がうまくて困る。
改善方法としては、より速いモデルのNASケースを使用するです。
ストレージ性能
例えば1.25GB/s(10Gbps)の性能を持つNASケースを、1.25GB/s(10Gbps)のネットワーク環境に接続しても、NASに取り付けたストレージ(HDDorSSD)の性能が100MB/s(0.8Gbps)であればストレージの性能を超えて速度を出す事が出来ません。
水路の例えで言うなら、水源から水を汲み上げにくければ、ポンプの射出性能が十分であっても汲み上げ量以上の水は射出出来ないみたいなイメージです。説明がうまくて困る。
改善方法としては、ストレージをより速い物に交換したり、ストレージのRAID設定をRAID 0にして速度の向上を図る事などが挙げられます。(RAID 0は速くはなるけどデータのリカバリーが出来ないので注意)
というわけで、NASの速度を上げるなら3つの要因からボトルネックを探し出して、設備を更新したらOKという感じです。
今回はNAS『DS220J』の速度についての記事を書きましたが、私の用途としては他デバイスとのファイル共有ですので今のところ速度に重きを置いていないというのを前置いた上で、この速度に不満は感じていないですね。
NASはそういった速度以外の機能も魅力なので大変満足しております。
今後10Gbitの機器が安くなってきたらより上位の機器も導入してみようかなーという好奇心はあります。
速かったら速かったでウヒョーすごいや!ってなるんだろうなぁとか思いました。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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