M.2SSDをクローンしたいけど、
やり方がわからない!
そんな時はこうしてこう!
皆様こんにちは、M.2SSDのクローンに成功しCドライブのストレージを換装したがちゃこです。
今回の記事では、
『M.2SSDのクローン作成方法 やってみたら意外と簡単だった』
と題しまして、
- M.2クローンの作成方法3種類
- 用意する物
- ザックリ手順
- 詳細手順
- クローンに失敗する原因と対処
の順に、画像多めで紹介していきます。
M.2SSDのクローン作成方法を知っておくと、CドライブをHDDからM.2SSDに換装出来たり、M.2SSDからより速いM.2SSDに換装出来たり、いざという時のバックアップに使えたりとっても便利です。
私はM.2SSDをUSB接続でクローン作成しましたが、マザーボードのM.2スロットに直接取り付ける場合の方法やデュプリケータを使う方法も合わせて紹介していきます。
今回紹介する方法は、通常のクローン作成からRAID 0構成のクローン作成にも使える汎用性の高い内容になりますので、是非参考にしてください。
また、今回の記事ではクローンを作成する所まで紹介しますので、Cドライブの換装方法や設定などは軽く触れる程度にして詳しくは別記事で解説していきます。
では、
レディゴッ!
デュプリケーターを用いたSataSSDのクローン作成方法はこちらの記事
目次
M.2クローンの作成方法は3種類
- 新しいSSDをマザーボードのM.2スロットに挿してクローンを作成する方法
- 新しいSSDをUSB接続してクローンを作成する方法
- デュプリケーター(ストレージコピー機)を使う方法
マザーボードに直接挿すクローン作成方法は、現在マザーボードにM.2スロットが空いている必要があります。
この方法がオススメな方は、M.2スロットが空いており、元のストレージを抜き差しせずにそのままフォーマットして使う方や、クローン先をRAID 0にしたい方です。
SSD以外の購入費が発生しないので一番お金がかからない方法と言えます。
また、使っているストレージをそのまま使う為、無駄が無いと言えるでしょう。
クローン作業前にパソコンのサイドパネルを開けてM.2SSDを挿す必要があります。
マザーボードに挿す方法は空きM.2スロットが必要
USB接続でクローンを作成する方法は、M.2スロットが空いてなくてもクローン作成が可能です。
この方法がオススメな方は、M.2スロットが空いていない方で今使ってるストレージを取り替えようと思っている方です。
また、RAID 0構成でうかつにSSDの抜き差しが出来ない方もこちらの方法が無難かと思います。
取り外したストレージはケースに入れたりして外付けドライブとして利用できますので、こちらも無駄にならないと言えるでしょう。
私はこの方法で今まで使っていたSSDを再利用し、MacBook用の高速外付けSSDにしました。
換装時はクローン作業後にサイドパネルを開けてM.2SSDを挿す必要があります。
USB接続の方法は空きスロット無しでもOK
デュプリケーターを用いたクローン作成方法について。
クローン作成する時によく利用するデュプリケーター(ストレージコピー作成機)は、SataSSD用は安価に手に入りますが、M.2SSD用になると結構高額です。
ただ一番シンプルな方法と言えるでしょう。
挿してボタンを押すだけでクローンが作れますからね。
あまり詳しくなくて、予算に余裕があって、現在RAID 0とか特殊な事をしていない方はこの方法がオススメです。
M.2→M.2の場合はセンチュリーのやつが無難。
3.5インチSata→M.2のクローンは無駄に数十万円したりするので、現実的では無いので割愛します。
その内安いやつが出ることを祈ります。
今回は汎用性の高い上二つの方法について紹介していく記事になります。
M.2SSDクローン作成時に用意する物
クローン元ストレージの入ったパソコン(SSDでもHDDでも可)
私の場合、クローン元ストレージが500GB+500GB=1TBのRAID 0と特殊でしたが普通にできました。
新しいM.2SSD(クローン先のM.2 SSD)
Crucial P5 1TBを用意しました。
注意点:クローン先のSSDは、必ずクローン元と同容量以上の物を用意しましょう。
クローンソフト(SSDメーカーが無料配布してるソフトが安くて楽)
Crucialが配布しているAcronis True Image for Crucialを使いました。
各メーカーが無料配布してるソフトもありますので後述します。
USB M.2SSDケース(USB接続でクローンを作る場合)
M.2 SSDが取り付けられれば何でもいいですが、出来ればUSB3.0以上の速いやつがいいです。
今回はコンパクトで冷却性能高そうな玄人志向のNVMe・Sata両対応の物を使いました。
やりきってやるという気概
やり切る勇気!
M.2SSDクローン作成方法 ~ザックリ手順~
まず、分かってる人向けにザックリ手順
1. 前準備
- 重要なデータのバックアップを取っておく
- 再起動しておく
クローン作成方法 2-A. USB接続の方法
- USB M.2ケースにM.2SSDを取り付ける
- パソコンにUSB M.2ケースを挿す
クローン作成方法 2-B. マザーボードのM.2スロットに取り付ける方法
- パソコンを作業しやすい所に引っ張り出す
- 新しいM.2SSDをパソコンに挿す
- パソコンを元に戻して起動する
3. 共通手順
- パソコンにクローンソフトをインストールする
- クローンソフトを起動しクローン元ドライブとクローン先ドライブを選択する
- クローン開始ボタンをクリックしてしばらく待つ
- クローン完成
どちらの方法でもめちゃ簡単ですが、急な停電みたいなトラブルに備えてバックアップは取ってから作業にかかりましょう。私は消えたら困るデータばっかりだったので、シーゲートのエントリーモデルHDDを購入してから挑みました。
では以下から詳細手順を画像多めで紹介していきます。
M.2SSDクローン作成方法 ~2-A USB接続編~
USB接続でクローンを作成する方は、M.2ケースにSSDを取り付けてUSB接続するだけです。
1.USB M.2ケースにM.2SSDを取り付ける
1-1.M.2ケースの蓋を開ける
1-2.中の基盤を取り出す
1-3.M.2SSDを取り付ける
1-4.基盤を元に戻す
1-5.ケースの蓋を閉める
2.USB M.2ケースをパソコンに挿す
ケーブル一本で楽々です。
M.2SSDクローン作成方法 ~2-B M.2スロット接続編~
マザーボードのM.2スロットに取り付ける方は、パソコンを引っ張り出してマザーボードに取り付けましょう。
私はUSB接続でやりましたので、この項で使用する画像は換装時の画像を使ってますが、やる事は一緒です。
1.パソコンを作業しやすい所に引っ張り出す
引っ張り出す際は、パソコンから電源ケーブルやモニターケーブル等を抜き縁切りした状態で引っ張り出しましょう。部屋が汚いとこれが一番めんどくさい工程になります。
2.M.2スロットまでの経路を確保する
サイドパネルを開けてM.2スロットにアクセスする為に邪魔になる物を外していきます。
私の場合はグラボが邪魔だったのでグラボを外してM.2スロット迄の経路を確保しました。
どこにM.2スロットがあるのかを確認して必要な分だけ外して挿しましょう。
外したパーツは後で戻す為、慣れていない方は外した手順を覚えておくと良いです。
3.M.2スロットにM.2SSDを挿す
M.2 SSDは奥までしっかり挿すと斜めに浮き上がります。
それをグイっとネジ穴側に押して、ネジ止めします。
4.外したパーツを元に戻す
外した手順と逆の手順で外したパーツを元に戻します。
5.パソコンを元の位置に戻して線を繋ぐ
パソコンを引っ張り出す際に、抜いたケーブル類を元通りに戻していきます。
6.パソコンの電源ON
M.2SSDクローン作成方法 ~共通手順編~
ここから先はどちらの方法でも共通の手順になります。
クローンソフトによっては単語等違うかもしれませんが、やる事はクローン元ドライブを選択してクローン先ドライブを選択してクローン開始ボタンを押すだけなので、ソフトの操作自体はほぼ共通です。
今回はCrucialが提供するAcronis True Image for Crucialを使って解説していきます。
1.クローンソフトを探す
まずはクローンソフトを探します。
クローンソフトはSSDメーカーが無料で提供しているものと、市販されているものがあります。
メーカーが提供しているソフトを使う場合、当該メーカー製のストレージを使う、もしくは使っている必要があるようです。
なので、使用したいSSDメーカーが無料配布しているならそれを使うのが手っ取り早いですが、そうでない場合は市販のソフトを使う必要があります。
どのメーカーが配布しているかわかりにくいと思うので、クローンソフトを無料提供している主要SSDメーカーを表にまとめておきます。
メーカー名 | クローンソフト名(リンク先はメーカー公式サイト) |
ATADA(エーデータ) | Acronis True Image OEM |
CORSAIR(コルセア) | CORSAIR SSD TOOLBOX |
Crucial(クルーシャル) | Acronis True Image for Crucial |
ELECOM(エレコム) | HD革命 Copy Drive Lite |
KINGSTON(キングストン) | Acronis True Image OEM |
SEAGATE(シーゲート) | DiscWizard |
Samsung(サムスン) | Data Migration Software |
Sandisk(サンディスク) | Acronis True Image WD Edition |
WD=WesternDigital(ウェスタンデジタル) | Acronis True Image WD Edition |
(メーカーA-Z順)
2.クローンソフトをダウンロード&インストール
クローンソフトを決めたらダウンロードしてインストールしましょう。
2-1.公式サイトのダウンロードページからソフトをダウンロード
2-2.ダウンロードしたファイルを右クリック→管理者として実行でインストール
画面の指示に従ってインストールしてください。
3.クローンソフトを起動
インストールしたら勝手に起動すると思いますが、起動しなかったり一度閉じてしまった場合は下記手順に従って起動してください。
3-1.スタートメニュー→すべてのアプリを開く
3-2.クローンソフト名を探し右クリック→その他→管理者として実行をクリック
4.クローンメニューを探して選択
この辺りはソフトによって違いますが、メニューを適当に探せば見つかると思います。
Acronis True Imageの場合はサイドメニューの『ツール』→『ディスククローン作成』でOK
5.クローンモードを選択
クローン作成モードは自動でOKです。
手動は細かい設定が出来ますが、ただクローンするだけなら不要なので分かる人向けといった感じ。
6.ソースディスク(クローン元)を選択
クローン元は、今まで使っていたストレージ(コピー元)を選択します。
容量とモデル名とインターフェースから判断しましょう。
私はCドライブに使ってるRAID 0のクローンを作成しますので『ディスク5』のRAIDを選択しました。
間違えても新しいディスクに違うデータが入るだけなので取り返しはつきますが、間違えないようにしましょう。
ちなみに『ソース』とは『元』という意味です。
7.ターゲットディスク(クローン先)を選択
クローン先ドライブは、新しく接続したM.2を選択します。
ソース同様に容量・モデル・インターフェースを参考に選びましょう。
ここは絶対に間違えたらいけません。
間違えてしまうと、今使ってるストレージのデータが消えてしまいます。
要注意です。
8.クローン開始
実行ボタンを押してクローンを開始しましょう。
クローン作成速度はストレージの性能と接続方法によって変わります。
私の場合はM.2 SSD→SataHDDで1時間ほどかかりましたが、
M.2 SSD→M.2SSDで何故か4時間くらいかかりました。
よくよく見たらパソコンのフロントパネルについているUSB TYPE-CはUSB2.0でした。
素直にケースに付属してるUSB3.0TypeAケーブルを使えばよかったなぁと思いました。
USB3.0接続であれば1TBのクローンで多分30分以内に終わると思います。
7.完了~ザックリこの後の流れ
M.2スロットに取り付けた方は、再起動→BIOS画面→起動ドライブ選択→起動確認→元のストレージのフォーマットで換装完了です。
USB接続の方は、パソコン引っ張り出し→M.2SSD取り付け→BIOS→起動ドライブ選択→起動確認→元のストレージをUSB接続してフォーマットで完了になります。
クローン作成に失敗した時は
色んなSSDのレビューを見ると、メーカー配布のクローンソフトでクローン出来なかったという報告をチラホラ見かけます。
多分ですが、考えられる原因と対処して
- 原因1:ソフトの使用条件を満たしていない
対処1:対応OSや必要環境を公式サイトで確認 - 原因2:クローンソフト配布メーカーのストレージを使っていない
対処2:メーカー対応のストレージ及びソフトを使うか、市販のソフトを使う - 原因3:同メーカーSSDだがUSB接続の為パソコン側がSSDをちゃんと認識していない
対処3:一度マザーボードに挿して認識させてみる - 原因4:クローンソフト起動前に他のソフトを起動したりした
対処4:再起動してリトライする
というような事が考えられるのではないかと思います。
私の場合はCrucial×2枚のRAID 0M.2SSDからシーゲートのHDDクローンも作成してみましたが、問題なく出来ました。
これを見るにクローン元かクローン先どちらかがソフト配布メーカーであれば良いみたいです。
クローン出来ない場合の対処法は1記事書けそうなので別記事にまとめます。
以上になります。
その後の換装手順は駆け足になってしまいましたが、
こちらについても別記事にまとめますので是非読んでいただければと思います。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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