パソコン壊れた!?
どうすればいいの!?
と思った時にどうするかを解説します
ステップ1が一番大事
皆様こんにちは、オープンチャットでほぼ毎日のペースでPCトラブルを質問していただくがちゃこです。
パソコンが壊れた時って焦りますよね。
そんな時ってどうしたらいいかわかんなくて焦るわけです。
しかしパソコンのトラブルは多岐に渡ります。
この記事は「この状況の時はこの対処!」という記事ではなく、
私が日頃行っている修理において、
『トラブル時にどういう順序で復旧するか』
という流れを5ステップに分けて紹介していきます。
この記事の価値は自分で直せない人でもめっちゃ応用が利くところです。
自分で直そうとする人も、詳しい人の協力を仰ごうとする人も
ステップ1さえ押さえておけば復旧の可能性が跳ね上がります。
逆に、ステップ1が疎かだと修理が破壊リスクになったりします。
なので、不具合症状確認用のテンプレートとか作ってみました。
そういう有意義であり注意喚起でもある記事でありたいと願いを込めて書いていきます。
結論から言うと、
人に対しても自分に対しても状況を明確にし説明できるようにしておく事が第一
自信が無い場合は無理に1人でやろうとせず、上記を踏まえた上で全力で人を頼りましょう
です。
では、
レディゴッ
目次
パソコン修理全体の流れ 5ステップ
まずは全体の流れを紹介します。
- 症状を確認し具体的に言えるようにする←ここが一番重要
- 症状を調べて原因を推測し対処を考える
- 対処を実行する
- 起動確認
- 可能な限り状態の復帰
※ただし修理にはリスクがつくものとする。
こんな感じです。
もっとシンプルに言い換えれば
- 確認
- 考察
- 対処
- 確認
です。
自力で復旧したい人、そもそも自力での復旧を諦め人に頼ろうとしている人。
どちらの人もステップ1が一番重要です。
PC復旧の土台になります。
人の協力を仰ぐ場合でも、オープンチャットで質問する場合でも、
ここがしっかり出来ている人は助言を得やすく復旧確率も高いです。
そんなところを踏まえつつ、
以下で詳しく紹介していきます。
1.症状を確認・明確化し具体的に言葉に出来る様にする
パソコン修理において一番重要なのが症状を明確にする事です。
私のオープンチャットにおいても、質問者さんへのリスニングをして不具合の症状を理解する所から始めます。
材料が無ければ料理が作れないのと同じように、
症状がわからなければ直しようが無いのです。
さて、
パソコンが壊れたと言っても、症状によって壊れた場所は違います。
なのでまずは、
『どんな症状が出たから壊れたと思ったのか』
を可能な限り具体的に言えるようにしておく事が大切です。
これが出来ると、例え自力では治せなくとも、オープンチャット等で詳しい人の協力を得て復旧できる確率が跳ね上がります。
逆に、ここが不確定だと「何言ってんだ・・・?」となるので復旧が難しいと言えるでしょう。
とはいえ、慣れていないと症状を具体的な言葉にするのは難しいです。
親切設計の当ブログではテンプレートを用意しました。
症状確認用テンプレート
- 症状
- 具体的な症状(状況や表示されたエラーコード等)
- 症状が出る直前にした作業
- 前兆(通常起動時になんかおかしいと気づいた事等)
- 症状はいつから
- 症状が出る頻度
- PCの型番(またはスペック)
- PCの使用期間・使用頻度・購入先
症状を明確にする方法はこのテンプレートを埋める事です。
人に聞く際も、これを埋めて貼り付ければOKです。
素直に埋めてくれる人ほど回答しやすいです。
以下で実例を出してテンプレートの使い方を紹介します。
症状
不具合の大分類です。
ザックリとどんな不具合が起きたか書きます。
実例)Windowsが起動しない
具体的な症状
どういった症状か、何をした時に起きた不具合か、不具合が起きた時の状況、不具合発生時に表示されたエラーコード等出来るだけ詳しく。
エラーが表示される場合はエラーのウィンドウ等の写真を撮っておくとGood。
PCを修理する人はここを見て原因を予測します。
自力で直すにしろ協力を仰ぐにしろちゃんと書きましょう。
実例)起動ボタンを押すとメーカーロゴが出た後に黒背景に白文字の画面に飛び操作を受け付けなくなる。書いてある文字列は、PXE-M0F: Exiting PXE ROM.と書いてある。
症状が出る直前の状況
不具合が出る直前の状況は、どんな操作をしたら、何をしたら不具合を起こすのかを知る為のものです。
アップデートした直後であればOSがおかしな事になっていたり、長時間起動しなかったのであれば何らかのハードがおかしな事になってたりと、直前の状況というのは重要な判断材料になります。
ちゃんと書いておきましょう。
実例)2週間ぶりにPCを起動しようとしたら上記症状が出た
症状はいつから
症状がいつから出ているかは、継続性があるかや、どんな傾向があるか等を知る為の情報になります。
こんな症状が二週間も続くのは〇〇が怪しいみたいな感じで原因を予測する為に使う情報です。
実例)3日前に症状が出てから一切Windowsが起動せん
症状の頻度
どのくらいの頻度で症状が出るかを知る事は、症状が出る直前の状況等と組み合わせて原因を予測する為に使います。
実例)3日前に症状が出てから一切Windowsが起動せん
PCの型番またはスペック
PCの型番やスペックは、使っているパソコンがどんな構成で出来ているか、どんな機能を持っているか等を知る上で非常に重要な情報になります。
BTOやメーカーPCの場合は型番を書くだけで搭載されているパーツがわかります。
自作PCの場合は、
- CPU
- メモリ
- マザーボード
- 電源
- グラフィックボード
- OS
それぞれ型番辺りは言えるようにしておくと良いです。
要は、パソコンに搭載されてるパーツが何かを把握したいのです。
特にハードウェアの不具合っぽい場合は必ず必要になりますので調べて書いておきましょう。
実例)MSI GE60
PCの使用期間・購入先・使用頻度・用途
PCの使用期間は、どのパーツにガタが来てそうかを判断する為に使います。
購入先は、まともな購入先かどうかを判断します。例えば個人間取引で購入した中古PCとPCショップで購入した新品PCでは、使用期間が同じでも話が変わってきます。
使用頻度は、どのパーツにガタが来てそうか判断する為に使います。
用途は、どのパーツにガタが来てそうか判断する為に使います。
実例)8年ほど前にPCショップ実店舗(具体的な店舗名もあるとGood)でゲーム用に購入し、最近は2週間に1度位の頻度で起動してゲームをしていた。
前兆(通常起動時に気づいた事)
備考みたいなものですが、今回の症状に関係しそうなPCの症状を書いておくと良いです。
特に何もしていないのにCPU使用率が100%になっているとか、GPU使用率が50%程度なのにゲームが重くなる事があるとか、フォルダを開くのに10秒くらいかかるとかです。
実例)最近パソコンの立ち上げ速度が遅くなってたような気がする
ステップ1のクセに長くなってしまいましたがここが一番重要なので重点的に書かせていただきました。
ここまでまとめておくと、詳しい人に状況を説明して直してもらえる可能性が跳ね上がるので、
修復方法がよくわからない方であってもここまでは出来る様にしておきましょう。
要は、ありのまま、あった事を、正確に話すだけ。
今回の実例を詳しい人に話すと、
そのエラーコードはOSの起動ドライブが見つからない時に出るやつだから、
BIOSの設定おかしくなってるかSSD壊れてるかだね。
いっぺんSSD抜き差ししてみて、ダメならBIOS開いて設定変えて、ダメだったら別のPCに挿してみて、それで認識しなかったらSSD交換だね。データは消えちゃうけど仕方ないよね!
みたいな感じで答えてくれるはずです。
なので、直すにしろ協力を仰ぐにしろステップ1が一番重要なんです。
むしろ人に聞く時にこそここを明確にしておく必要があります。
2.症状を調べて考えられる原因を推測し対処を考える
ステップ2はパソコンに起きた不具合の症状から原因を推測し対処を考えるフェーズに入ります。
考えられる原因を推測し対処を考えておくと、復旧のための行動にスムーズに入れます。
自分で直す人はここもしっかり押さえておきましょう。
調べる方法は3つ
- 過去の経験から原因を推測し対処を考える
- ネットでひたすら調べて原因を推測し対処を考える
- 人に聞いて原因を推測し対処を考える←自分で直すのを諦めた人もここ
過去の経験から原因を推測する
色んな修理を経験していると、自分の中の引き出しが増えていきます。
過去の経験から「この場合はこれがヤバイ」ととっさに動けるので、一番理想的な方法です。
しかし、勘違いが最も多いのもこの方法ですので、簡単な修理以外では都度調べるクセを付けておいた方が良いでしょう。
ベテランになればなるほど復旧をミスした時のリスクを知っているのでちゃんと調べた上で行動に移します。
ネットで調べて原因を推測する
症状をググると原因と対処法がセットで出てきます。
困った時はググれというのは修理屋さんやPCショップ店員さんでもガチで実践している方法です。
しかしながら、ニッチな症状であればある程ネットに転がっている情報が少ないです。
その場合は、ネットにある情報を自分なりに組み立てて原因を推測したり、過去の経験を元に原因を推測したり、詳しい人に聞き込みしてみたりが必要になります。
オススメは困った事を丁寧に共有しているような個人サイトです。
ニッチが故に大手が取り上げない症状まで書いてくれている事があります。
とはいえ、とにかくググるです。
『パソコンに詳しい人は、パソコンに詳しいのではなく、あなたの代わりに調べているだけなのです。』
という名言があるくらいネット上に情報が転がっているので、調べてみましょう。
人に聞いて原因を推測する
最後は人に頼る方法です。
- 詳しい友人、
- ショップ店員、
- オープンチャット等のネットコミュニティ、
- 知恵袋
- 修理屋さん
等、
直接的に自分の症状にマッチした情報を得られることが多い為、オススメの方法であります。
また、ステップ1でまとめておいた事を伝える事で事がスムーズに運ぶでしょう。
1番オススメなのは詳しい友人に全部やってもらうですが、都合よく詳しい友人がいるわけでもないので、
次にオススメなのは色んなオープンチャットでやたら詳しくて信頼できそうな人を見つけて話を聞いてもらうのもいいかと思います。
しかし、オープンチャットのようなネット上のコミュニティは匿名性が高く人によっては無責任だったりしますので、人の目利きはちゃんとしましょう。
ショップの店員さんはめっちゃ詳しいのでアドバイスこそくれますが、実際にやってもらうとなるとお金がかかったりしますし、リアルタイムで操作できず、やるなら持ち込まなければなりませんので、会話を覚えれる記憶力の良い人にとってはオススメです。
最終手段は修理屋さんにお金を払って丸投げですが、その場合データが消える事が結構あるので、頼む際に状況を説明した上でデータが無事に帰ってくる可能性が何%くらいあるか聞いておきましょう。
要するに、正しい情報を得る上で重要な事は、
適切なタイミングで
適切な人に
適切な聞き方で頼る。
です。
3.対処を実行する
ステップ2で辿り着いた対処を実行に移します。
対処のコツは、リスクが低くお金がかからない順に試してみる事です。
例えばザックリですがグラフィックボードの不具合と考えられる場合
- グラフィックドライバを入れなおしてみる(無料だしPCをばらす必要無し)
- グラフィックボードを抜き差ししてみる(無料だけどPCをばらす必要がある)
- グラフィックボードを取り替えてみる(お金がかかる上にPCをばらす必要がある)
の順にやっていくのが良いでしょう。
なので、グラフィックボードの不具合!?グラボ買わなきゃ!!はお金がかかるので、自分で出来る範囲をやってからにしましょう。
詳しい人は更に、
メモリをつけなおしてみるとか、ホットプレートであっためてみるとか、修理のスキルが高く引き出しも多いので色々な手法を知っています。
ただ、自分にどこまで出来るか考えて、ある程度までやったら潔く引いて購入・交換するという判断も十分ありです。
「グラボの修理をしたらマザボが壊れた」とかなったらネタにはなれど本人は笑えないのです。
「修理する方法がある」と「修理できる」は似て非なる物なので、どこまで突き詰めるかは自分のスキルと相談しましょう。
目安として、パーツを購入して交換してパソコンを直すくらいなら割と誰でも出来るかと思いますが、パーツを分解して半田をどうこうしてパーツを直してパソコンを直すとなると難易度があがります。
ステップ1で紹介した実例であれば、
- 放電してみる
- CMOSクリアしてみる
- SSDを抜き差ししてみる
- BIOSの設定を変えてみる
- 別のPCに挿して認識するか見てみる
- SSDを取り替える←ここで復旧しました
の順で行い復旧ました。
結局SSDを新しく購入して復旧しましたが、もし1~5のいずれかで直っていればお金はかかってないわけです。
4.起動確認
対処が終われば起動確認を行います。
原因が複数考えられる場合はステップ3『対処の実行』とステップ4『起動確認』を何度も繰り返しトライします。
例えば、
グラフィックドライバを入れなおす→起動確認→ダメ
グラボを抜き差ししてみる→起動確認→OK
みたいな感じです。
ステップ3で全ての対処を試しても起動確認でダメだった場合は、
- ステップ2に戻り対処を再度考える
- 修理業者に頼む
- 諦めて新しいパソコンを買う
の3択になります。
諦めるのは決して悪いことではないが、やれる事をやった人間にのみ当てはまる。
という名言があります。
しかし、無理して色々試した結果再起不能になったという話も聞きますので、引き際を見極めましょう。
5.状態の復帰
現状復帰とも言えますが、パソコンの状態を不具合が起きる前の状態に出来るだけ戻して修理完了です。
例えばゲーミングデバイスのソフトを入れなおして復旧した場合はマクロやライトニング設定を元に戻したり、Windowsの設定をいじった場合は元に戻したり、モニターの解像度を戻したり。
要は元の環境に戻す事です。
ただ、バックアップを取っていないSSDを交換した場合はデータは戻ってきませんので、重要なデータは常日頃からバックアップしておくことを心がけましょう。
私はNASにCドライブのバックアップと、外付けHDDに重要なデータのバックアップを取るようにしています。
今は配布していないソフトとか割と貴重だったりしますからね。
パソコン不具合の種類は大きく分けて2種類という話
パソコンの不具合には大きく分けて
- ハードウェアの不具合
- ソフトウェアの不具合
の2種類があります。
それぞれの不具合の特徴を少し紹介します。
ハードウェアの不具合
グラフィックボードやマザーボードやメモリや電源等、パソコンに使われているパーツが物理的に不具合を起こしている場合はハードウェアの不具合になります。
原因としては、接触不良やクラックやショートや衝撃による破損等が考えられます。
ハードウェアの不具合の修理は最悪取り替えればいいので比較的簡単ですがお金がかかる事が多いです。
HDDがクラッシュした場合のデータ復旧サービスというのもありますが、むっちゃ高いです。
ソフトウェアの不具合
OSの不具合や、グラフィックドライバの不具合や、ゲームデータの破損や、コンピュータウィルスや、レジストリがなんかおかしいみたいな場合はソフトウェアの不具合になります。
原因としては、アップデート失敗、ソフトのインストール失敗、ソフトの競合、パソコンの強制終了、変なサイトからファイルをダウンロードして実行、レジストリをいじる系のソフトでPC環境を良くしようとした、などが挙げられます。
ソフトウェアの不具合の修理は原因の推測が非常にめんどくさく、ほとんどの場合無料ですが難易度が高いです。
難易度が高いなら修理屋さんに出そうと思うかもしれませんが、多くの修理屋さんはWindowsを起動する事を目的に修理に当たる事が多いので、修理に出す際に「もしかしたらデータ全部消えちゃうけどいいよね?」っていう誓約書を書かされます。
とりあえずWindowsを起動させたいだけならOSを再インストールしたら解決しますが、これまで溜めてきたデータやソフト類はすべて消える為最終手段と言えます。
つまり、ソフトの不具合を解消できるのは修理屋さん以外の、あなたや詳しい人が何とかするしかないというわけです。
なので、データのバックアップは非常に重要なのでやっておきましょう。
ダウンロードできるソフトとかならまた入れなおせばいいですが、自分で創作した動画や絵や作品のデータが消えると、なんかもうどうにでもなーれみたいな気分になります。
修理の大まかな流れ
流れとしては、ソフトウェアの不具合を疑って、ダメならハードウェアの不具合を疑う感じです。
極端な例だと、
BIOSの設定を疑って、ダメならSSDの故障を疑う
グラフィックドライバを疑って、ダメならグラボの故障を疑う
みたいな感じです。
パソコンはパーツとデータの集合体ですので、その中の1つが不具合を起こすと起動しなくなったりします。
裏を返せば、原因を1つ直せばパソコン全体が復活するわけです。
修理は0円から、パソコンは数万円から。
買い替える前に修理を試みるのも良いのではないでしょうか?
長々と書きましたが、
パソコンが壊れた時に誰もが使える内容を心がけて書いてみました。
パソコンの不具合の原因は多岐に渡りますが、冷静に状況を整理して的確な対処を行なえば低リスクで復旧出来る事も多いです。
この記事が読者様の無事に一役買ってくれればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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