パソコンを買うのは
『今は時期が悪い』
と言われる理由3つと打破方法
皆様こんにちは、時期が悪いおじさんのがちゃこです。
『今パソコンを買うのは時期が悪い』
と、某巨大掲示板で発信する事を趣味にしている人がいると思いますが、
そういった方の中には時期が良い時でも『時期が悪い』とのたまう方がおらっしゃります。
しかし、2021年2月現在はがちゃこも認める時期の悪さと言えますので警鐘を鳴らしに来ました。
売りたいだけのブログにはなりたくないので正直に言います。
『今は時期が悪いです。』
もっと言えば、ハイエンドPC(ゲーミングPCや動画編集PC)を作るには時期が悪いです。
逆にローエンドPCは時期が良いまであります。
というわけで今回の記事では、
『今パソコンを作るのは時期が悪いと言われる理由3つと、こんな時期でもかしこく手に入れる方法』
を紹介していきます。
正しく時期が悪いおじさんになりたい方や、時期が悪いことを知ってもPC熱が冷めない方は是非参考にしてください。
では、
レディゴッ!
目次
時期が悪いと言われる理由3つ
私も何でもかんでも時期が悪いとか言いたいわけじゃなくて、ちゃんと理由があるんですよ。
2021年2月現在時期が悪いと言われる主な理由は、
- CPUは品薄で時期が悪い
- グラボはマイニング需要で時期が悪い
- 2月は新製品発売前で時期が悪い
の3つがあります。
パソコンの主要パーツであるCPUとグラボ、更に2021年はIntelAMDの新製品ラッシュが控えています。
なので、今は時期が悪い。
その辺りについて、納得せざるを得ない理由を付けて以下で詳しく紹介していきます。
CPUが品薄で時期が悪い
2021年2月現在、人気の高いAMD 第4世代Ryzen(5000番台)が品薄により手に入らない状況が続いており、価格が高騰しているのでCPUは今は時期が悪いです。
品薄の原因としては、
- CPUの生産が追い付いていない
- AMD RyzenのZen3が人気過ぎて入荷してもすぐ売れてしまう
- 高くしてもすぐ売れてしまう
の3つが挙げられます。
AMDのRyzenを生産しているのは台湾のTSMCという会社なんですが、TSMCではAMD CPUの他に、Apple製のM1というCPUも生産しています。
この2つのCPUはどちらも需要が高くかなり優秀で、RyzenのZen3はゲーミング性能でIntelを超えるし、AppleのM1は謎技術で爆速だしで、Apple信者やAMDerに限らず、今までIntel信者だった自作erがRyzenのCPUに手を出したり、元々需要の高かったMacに自社製CPUを乗せたりしちゃったので、TSMCの向上が悲鳴を上げてる状態です。
要は、人気CPUを2つも生産しなきゃいけないTSMCが忙しすぎて生産が追い付いていない感じです。
更に、Zen3は優秀なので人気のRyzen5 5600XやRyzen7 5800Xがお店が入荷したとてすぐに売れてしまうので価格も下がらないし、むしろ高騰していて手に入らないわけです。
早い話が、忙しくて作れないし人気で買えないし買えたとしても高い。
具体的には安い時期に比べて7000円~8000円くらい値上がりしてます。
最安値:2021年1月4日 37,291円
最高値現在:2021年1月31日 44,980円
なので、
需要が高すぎて高騰してる今、CPUは時期が悪い。
という感じです。
グラフィックボードの高騰で時期が悪い
- マイニング需要による高騰
- 中古市場にマイニング落ちの品質の悪い中古が出回る
皆様は、昨今のビットコインの急高騰はご存知でしょうか?
2021年当初70万円だったビットコインが2021年1月には412万円まで値上がりしました。
仮想通貨とグラフィックボードの価格に因果関係は無いと思われるかもしれませんが、実はめちゃめちゃあるんです。
順を追って説明します。
まず、仮想通貨というのはグラフィックボードの演算処理を使ってお金をかけずに仮想通貨を手に入れる事が出来ます。
これを『仮想通貨のマイニング』と言います。
仮想通貨が高騰するとマイニングでお金を稼ごうという人が現れます。私もマイニングしてました。
で、マイニングには大量のグラフィックボードをフル稼働させる必要があるので、グラフィックボードの寿命が短くなり買い替え頻度が高くなる上、マイニングの新規参入者用のグラフィックボードが必要になりと、仮想通貨の価格が爆上げしてマイニング人口が増えれば増える程グラフィックボードの需要が高まり高騰します。
更に、元々人気で中々手に入らなかったRTX30xxシリーズが拍車をかけて手に入らなくなり、高騰っぷりに拍車をかけています。
以上の事から2021年2月現在、グラフィックボードは全体的に値上がりしており、具体的には通常価格より5000円~8000円くらい値上がりしています。
最安値:2020年11月19日 24,860円
最高値:2021年1月30日 31,980円
型落ちのGTX1660SUPERでこれですからね。
(2021年5月末追記)まだ値上がりは続いてますね。
2021年5月末:GTX1660SUPER
ちなみに、この需要の高まりを受けてGTX16xxシリーズの増産が決まったそうです。
要は、
マイニングブームの再来で需要が高まっている今、高騰しているので時期が悪い。
という感じです。
あと、マイニングはグラフィックボードを酷使する為、本来の性能が出なくなったグラフィックボードを売って新しい物を買うという事が起こります。
中古市場に中古品質の悪いグラフィックボードが出回りやすい時期でもある為、中古市場も時期が悪いといえます。
ビットコイン買っておけばよかったよもう!!
2021年後半に優秀な新製品群が発売されるので時期が悪い
- 2021年 3月末:Intel第11世代CPU『RocketLake』
- 2021年 年末:Intel第12世代CPU『AlderLake』
- 2022年迄(2021年中?):AMD 第5世代Ryzen Zen4シリーズ
2021年は、Intel第11世代CoreのRocketLakeと第12世代Core AlderLakeAMD RyzenのZen4等、新製品がいっぱい発売される年でもあり、それ自体は良い事だと思いますが、これからパソコンを買おうと思っている人にとっては購入時期を難しくさせてしまっています。
3月末に発売される第11世代RocketLakeを待てばいいやん?と思われるかもしれませんが、RocketLakeは緩やかな成長になると予測されるため、年末に発売されるIntelの急成長が期待される第12世代AlderLakeと、AMDの今まで通りの成長が期待されるZen4が出そろうのをを待って、性能を見比べてパーツを選ぶのが無難なんじゃないかと思います。
その辺りの詳しい話はこちらの記事で。
なので、
新製品を控えた2021年2月にパソコンを買うのは時期が悪い。
と思います。
時期が悪い今かしこくパソコンを購入する方法
じゃあ時期が悪い時はパソコンを買うのはやめた方が良いのか?と言われれば、必ずしもそうではなく。
どんな時でも活路はあるのでその辺りを絞り出していこうと思います。
- 価格推移を確認する
- 用途を満たす型落ち品や値下がり品を探す
- ローエンド~ミドルエンドパソコンは時期が良い
- グラボ搭載BTOパソコンは自作するよりかなり安い
- ショップのクーポンを利用して安そうなBTOPCを探す
価格推移を確認
まず重要になるのは、価格推移を確認して買い時かどうか見極めましょう。
投資と一緒で、高値でつかむと残念感がすごいですからね。
方法としては、私がさっきやったみたいに価格ドットコムで製品の価格推移を確認して折れ線が上がってるか下がってるか見るだけです。これをすると、安く買ってやったぜヘッヘッヘと、『時期が悪い』を打破して悦に浸る事が出来ます。
型落ち品や値下がり品を探す
次は欲しいパソコンの用途を満たす型落ち品や値下がり品などの安い製品を探しましょう。
製品の性能が爆上げして人気が出て値上げするという事は、今まで主流だった性能の人気が下がった製品が値下がりするという事です。上位製品が登場しただけなので今までの製品は今までの性能通り使えますからね。
具体的には、超人気のRyzenZen3に対抗したIntel第10世代は価格を下げていますし、第9世代の在庫も価格を下げています。
要は、値下げしたIntel製品や、型落ちのZen2辺りを探してみると要求スペックを満たすパーツを選べます。
時期が悪い時の中古市場について
あと、安い中古品に手を出してもいいのですが、中古品はお店が検品して価格を付けて店頭に並ぶ為、相場より極端に安いものはオーバークロックやマイニングなので酷使した固体である可能性が高い為、目利きが必要になる玄人向きと言えます。
メルカリやヤフオクで素人さんが出している固体をエイヤーと買ってみるのも面白いかと思います。
中古品は良くも悪くも心に余裕のある玄人向きです。
ローエンドPCは例外 時期がいいまである
さて、
ここまで時期が悪い時期が悪いと言い続けてきましたが、例外について紹介します。
ネットサーフィンやOffice用みたいなローエンドパソコンであれば、時期が悪い影響を受けにくいので、いつでも時期が良いといえます。
グラフィックボードを使っていないしZen3みたいな高性能CPUも必要ない。
むしろIntelCPUは値下げをしている。
マイニング熱もそこまで高まっていないのでSSDやメモリに影響も出ていない。
つまり、
ローエンドPCを買うには時期が良い。
という感じです。
ハイエンドPCはBTOを狙う
自作パソコンはCPUとグラボが高くて時期が悪いですが、グラボ搭載のハイエンドBTOPCになると少し話が変わります。
というのも、BTOメーカーがグラフィックボードを入手する方法は我々一般とは違うので、価格の影響を受けにくいからです。
BTOショップに問い合わせたところ、入手ルートと入手時期が違い、大量に安く仕入れる事が出来る為、時期による価格変動の影響を受けにくいとの事です。
例えば、RTX3080単品が25万円くらいで取引される中、i9 11900とRTX3080搭載のBTOPCが28万円で売られている事もザラにあります。
それでも影響はゼロではないので、徐々に値上がりはしていきますが、他より安くいい物を手に入れるのであれば、グラボが高騰している状況では、ゲーミングPCやクリエイティブPCはBTOで購入するのが賢い選択になるでしょう。
BTOショップのクーポンを探してみる
最後に、自作しなくてもいい!BTOでもいい!という方は、
BTOショップのクーポンを利用して購入すると意外と安くなる可能性もあります。
優秀なBTOショップとしては
- ゲーミング等のハイエンドBTOならArcやfrontierや7Seven等
- ローエンドBTOならDELLやHPやドスパラ等
といった感じです。
自分の用途に合わせたショップを一度覗いてみると、クーポンを利用して安く手に入る事もありますよ。
最近では型落ち品やクーポンを入れると逆転したりしますので、BTOを考えている方はご検討ください。
以上になります。
文字ばかりで長くなりましたが、
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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