StreamdeckXL購入してしばらく使ってみた。
デックじゃないの、デッキなの。
使用感や感想を述べていきます。
皆様こんにちは、右手デバイスより左手デバイスの方が多くなりがちながちゃこです。
先日Yahoo!ショッピングでStreamdeckXLを購入しました。
この記事に辿り着いた方はおそらく、
Streamdeckって便利便利といわれているけど実際どうなの?という方や、
どんな用途で使えるの?という方や、
便利といってもデメリットはあるでしょ?という方や、
私のファン、という方がほとんどでしょう。
なので今回の記事では、
- 前提知識:4行でわかるStreamdeckとは何?
- 私の購入動機と使用後の満足度
- 良い点と悪い点箇条書き
- まとめ
- StreamDeckXL使用時のメモ書きをそのまま貼る暴挙
の5点について、実際使ってみてどうだったのか?という所をメインに、実用的かつ笑いあり涙ありでお送りできればいいなっていつも思いながら書きたいという願望はあります。
購入してから半年ほど経ちますが、
結論から言えば、
用途を選ぶが総合的にみると満足で常用してる。
です。
では、
レディゴッ
目次
前知識:4行でわかるStreamdeckって何?
Streamdeckとは、こんな↓見た目をしておりパソコンに繋いで使う機材です。
各ボタンにショートカットを割り当てる事で1ボタンで様々な機能を呼び出すことができます。
しかも、各ボタンに液晶がついていてアイコンを設定できるので、どのボタンが何のショートカットだったか忘れない。
今回購入したのはStreamdeckのXLという32ボタンモデルですが、miniや「+」等のボタンの数が違ったりダイアルがついたモデルもあります。(後述)
StreamDeckXL購入動機と満足度
満足度の結論としては、
かなり便利でそこそこ満足
といった感じです。
総合的な良い点と悪い点は後述するとして、まずは私が購入しようとした動機と実際に使用してみて私の用途が満たせたかをまとめていきます。
- ショートカットを忘れを防ぎたい←効果絶大
- クリエイティブ系ソフトを便利に使いたい←効果大ただしソフトによる
- 多機能ランチャーとして作業に取り掛かる時間を短縮したい←効果絶大で機能として一番使ってる
- テンキーとして使いたい←ちょっと無理ある
- なんかシャレオツで見た目が好き←素敵
ショートカット忘れを防ぎ楽したい:効果絶大
キーボードや左手デバイスにはマクロやショートカットを登録できる物があり、ソフト毎にプロファイル(ショートカットのレイアウト)を切り替えられる物も多いです。
しかし、「ここにこのショートカットがあれば便利だな」とウキウキで設定したはいいものの、使用頻度の低いショートカットは忘れていきます。
よく使うCtrl+Z、Ctrl+A、Ctrl+S、Ctrl+X、Ctrl+C、Ctrl+Vみたいなのも登録してみましたが、正直こういうタイピング時にクセのように使う単純なショートカットはStreamdeckに手を伸ばすよりキーボードで操作しちゃってます。
ただ、ネットサーフィン時のショートカット(タブ切り替えや読書やPDF操作)と、エクセルやパワーポイントの覚えきれないショートカットに対して効果が非常に高いと思いました。
Streamdeckの強みは、キーボード操作すら億劫なだらけ時間に片手で操作できる利便性と、自分の記憶力のキャパシティを越えたところをアイコンによって補佐してくれるところにあると思いました。
アイコンでイメージしやすいので忘れようがないのです。
そのアイコンの種類も豊富、かつ、自分で簡単に作成も出来るので超わかりやすく設定できました。
クリエイティブ系ソフトはショートカットが多いので特に忘れたくない:効果大
私の場合はOffice系ソフトやDAWソフトのCubaseを主とした作曲ソフト類、動画編集ソフトのダヴィンチリゾルブやAVIUTL、お絵かきソフトのClipStudio等、色々インストールされておるわけですが、どれかに集中するとどれかをしばらく使わなくなるんです。
で、『久しぶりにクリエイティブや!』と意気揚々とソフトを起動するまではいいものの、まずソフトのショートカットを思い出すところから始まるわけで、使い方を思い出したころにはモチベーションがダダ下がりなわけです。
StreamDeckXLとRazerの左手デバイスTartarus
Tartarusもホイール付きで便利だが久しぶりに使うと忘れてる
実例としては、先日GuitarProという楽譜作成ソフトを起動してバンド用の楽譜を作ろうとしたところ、半音上げ下げのショートカットすら忘れており、スタジオに間に合いませんでした。
これは複雑な操作のソフトが悪いのではなく、私の頭が悪いのです。
頭が悪いのはしょうがないので補助器具で何とかしようという寸法です。
StreamDeckXLに無料配布されてたOffice系ショートカットを割り当てた画像
実際に使用した感じは大満足です。
Streamdeckは、ページ追加、階層構造作成、プロファイル作成が出来るため、無限といえるくらいショートカットを増やせます。(いくつ追加できるかはわかりませんが少なくとも11以上はプロファイルを作成できました。)
今回購入したStreamdeckXLは1ページに32個のボタンが設定できますが、プロファイルを駆使する事で起動・設定・操作まで、作業までの導線を作ることが出来ました。
しかしながら、キーボードショートカット以外の込み入った設定をする場合(Cubaseのミキサー等)は、Elgatoの公式サイトでプラグインが配布されているかで可否が決まりますので、すべてのソフトの細かいところまで設定できるわけではないので注意が必要です。
高機能ランチャーとして作業に取り掛かる時間の短縮:効果絶大 一番使ってる
作業に取り掛かる時は下準備が必要です。
作曲であればCubase起動
耳コピであればハヤエモンを起動
楽譜作成であればGuitarPro起動して楽器追加して表示レイアウトの変更
ブログであればchrome立ち上げてワードプレスにログインして新規記事作成
配信であればサムネイル作ってOBS起動してchrome起動してYoutube飛んで配信設定
買い物であればアマゾンやヤフーショッピングを起動
等々
これまではvbsで簡単なプログラムを作って前段取りを出来るだけ簡単にしてたんですが、そもそもプログラムを作るのが手間なので、Streamdeckのマルチアクション機能で何とか出来そうじゃない?と期待しました。
効果としては絶大で、Streamdeckの機能の中でソフトを起動するランチャーとしての機能を一番使ってます。
具体的には、iTunes起動→ハヤエモン起動→ギタープロ起動の流れを一番使ってます。
ボタンを押すだけでパソコンが各作業の専用機になる感じがたまらなく良いです。
設定もURL入れるだけとかフォルダアドレス入れるだけとかアプリ登録するだけでいいのでメチャ楽です。
ただ、ちょっと複雑なマクロ的な動作は設定が若干だるい(知識が必要という意味ではなく単純に手間がかかる)ですが、一度設定してしまえばボタンをポチるだけで下準備が完了するので効果非常に大きいです。
キーボードの左にテンキーが欲しかった:難あり
私はフルサイズキーボード愛好家なので当然テンキーは右側についています。
エクセルなどの数字入力が連続する作業ではテンキー操作とマウス操作はすべて右手で行わなければならないので、右手が大忙しです。
じゃあ数値入力が左手で出来ればエクセルだって両手で快適じゃない?
じゃあStreamdeck内にテンキーを作っちゃえば解決ですやん?という期待。
効果としては、テンキーとして使うのは難易度が高いといった感じです。
理由は、ボタンの押し心地と設置方法の2点。
Streamdeckのボタンはキーではなく飽くまでボタンなので、キーボードのようにカタカタ連打するのは難しく慣れが必要かと思います。
また、スタンドを使用して立てて使う場合、底面に滑り止めがついているとはいえ本体が滑って移動する上、スタンドを使用することで70°程角度がついている為手首への負担がマッハです。
同様にタイピング用途で使うのは厳しいものがあるといった印象を受けました。
もしタイピング用途で使う場合は、打鍵感はなれるとして、設置は手首のために平置きするのがいいかなと思いました。
ただ、平置きする場合スタンドから外してキーボードの左に置く必要があるため、手間を考えるなら3000円くらいのワイヤレステンキーを別途購入したほうがいい気もします。
見た目がシャレオツ
ボタンが液晶になっているので、めっちゃ映えるやん?という期待。
っていうかシャレオツPCデスクを構築している配信者のデスクにはStreamdeckが鎮座しているところをよく見かけたので、かっこいいなーって思って。
効果としては、上でも申し上げましたようにセンス次第かなと思います。
初期アイコンではカバーしきれない部分を無料配布アイコンや自作アイコンでカバーして統一感を出すといい感じになるのかなーなんて思います。
StreamDeckXLの良い点と悪い点
上の方で私の用途的な満足度をまとめましたが、ここからはまるで意識してなかった事もひっくるめて良い所と悪い所を羅列していき最後に感想を述べたいと思います。
上記と被るところもあるので、シンプルに箇条書きでいきます。
良い点
- ボタンに液晶がついているのは主に忘れ防止目的で想像以上に助かる
- ランチャー、ソフト操作、マクロ登録等々出来ることが多い
- 着脱式USBケーブル(TypeC to A)で断線知らず
- タイピング以外の用途においては非常に強力
- プラグインが豊富で機能追加出来る(無料でもかなり使える)
- アイコンはGif動画もOK
- スリープモードが地味にありがたい
- 見た目がシャレオツ
- 公式サイトの配信用無料コンテンツが優秀
- 表示方向を変更できる
- 設定ソフトの動作が軽く感覚で設定できる
- 初期設定画面がチュートリアル動画リンクなので助かる
- 公式サイトと設定ソフトの連携がうまい
- 一度設定してしまえばあとは天国
悪い点
- テンキーなどのタイピング用途には向かない
- アイコンを探すのが手間
- 本体の大部分がボタン(液晶)なので良い見た目にはセンスが問われる
- ボタンにホコリや指紋が付きやすい
- フォルダ内ではページ追加が出来ない
- 立てて使うと滑りやすい
- 設定が手間、設定ソフトの機能がかゆい所に手が届かない
- 設定にこだわり始めると時間が溶ける
感想
まずは良い点。
Streamdeckの大きな特徴である液晶付きボタンは想像以上に助かります。一目でわかるのが非常にGood!
本体のマットな質感や、マグネット式取り外し可能なスタンドはケーブルマネジメントも考えられており非常にGood!
購入前に知らなかった機能が多く、拡張機能が豊富でソフトに特化したプラグインやシャレオツなアイコンやGifアイコンまで、とにかく無料コンテンツが大量に用意されており非常にGood!
機能として、CPU使用状況の監視や時計やカラーピッカーなんてものもあり非常に多機能です。
Cubase用無料プラグイン(MIDIプラグインのほうがいいらしい)
また、表示方向の変更や使わないときのスリープ画面もシャレオツっぷりに磨きをかけています。
ただのショートカットデバイス以上にかゆい所に手が届くといった印象を受けました。
設定ソフトは公式サイトとの連携がうまく、機能の追加がワンクリックで完了するためよく考えられています。
動作も軽快で簡単なショートカットの設定なら感覚でできるはずです。(ちょっと込み入った設定は後述)
初期画面がチュートリアル動画へのリンク集を兼ねていて感覚で設定できる
見た目と機能性両面において使用者のことをよく考えたデバイスだと思います。
一方で、悪い点もいくつかありました。
多すぎる選択肢は時に人を迷わせるとはよく言ったもので、大量すぎるアイコンの中から好みのものを探すのが結構手間で、大量に入れるとアイコンの読み込みが重くなり、適当に設定するとせっかくのシャレオツデバイスがゴチャゴチャします。
良くも悪くも大量すぎる無料アイコン(インストールはワンクリックで楽だが量が半端じゃない)
実用上はいいんですが、ほぼ液晶なのできれいに見せるにはセンスが問われます。
本体について、
ボタンの質感はテカってるので指紋が目立ち、押し心地はブリンブリンしてるので打鍵感は1000円のキーボードに劣ります(キーボードじゃないのにテンキーになるとも取れますが)。
本体のすべり止めはグリップ感が弱くスタンド使用時にはよく滑る。
このスタイルはめっちゃ滑るので左手デバイスで使う場合は平置き推奨
設定ソフトについて、
簡単な設定は非常にシンプルですが、自分に特化した複雑なショートカットデバイスを作ろうとすると、設定が一気に煩雑になるように思います。
例えば、フォルダ内にページを追加できないのでプロファイル切り替えで対応しなければならなかったり、ちょっと手の込んだことをしようとすると設定に時間が溶けますね。(溶けましたね。)
フォルダ機能よりプロファイル切り替えで対応した結果
プロファイルまみれになる
ソフトに特化したプロファイルやプラグインもありますが、運悪く有料であることもあり、お金は使いたくなかったのですべて手動で設定しアイコンも手動となりるーるーるーでした。
特に多趣味な人は溶けますね。(溶けましたね。)
いろいろ言いましたが、総評としてはかなり気に入っています。
悪い点についても、用途さえ間違わず、設定さえ終わってしまえば非常に強力なデバイスとなるでしょう。
テカるボタンにはマットの保護フィルムを貼りましょう。
Elgato製品はマイクやキャプチャーボードも使ってますが、Streamdeck含めた3製品とも満足度が高いです。
価格もそこそこしますが、用途がハマればお値段以上になると思います。
デメリットよりメリットが勝るよく考えられた製品です。
あと、これは要望なんですが、なんとか無線になりませんでしょうか。
まとめ
いろいろ書きましたが、メリットデメリットを踏まえたうえでの個人的なおすすめ用途としては、
- 高機能ランチャーとしてすぐに作業にとりかかれる時短用
- 作業時の編集や画面操作系ショートカット用
- 配信時のワンタッチ設定切り替え用
- 効率的なネットサーフィン用
- デスクにひとひらのシャレオツ用デバイス
といった感じかなと。
総評としては、デメリットはありつつも、他に類を見ない多機能デバイスで非常に満足しております。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
StreamDeck使用時のメモ書きをそのまま貼る暴挙
ここからは蛇足です。
以下、設定時や使ってるときに感じたメモ書きをそのまま貼っておきます。
なぜこんなことをするか?
記事本文内の文章に起こす文才が無いからです。使用時の誇張なしの生の意見ってなかなか無いですものね。
大切ですものね。
- ストアでの無料プラグインが豊富で機能を追加出来るのがありがたい
- ストアでの無料ボタンアイコンが豊富で初期装備されてるアイコンの少なさを保管してくれてありがたいが、大量にインストールすると設定する段階で希望のアイコンを探すのが難しい
- ボタンにはGif動画も割り当て可能
- スリープモードがデスクの見た目的に地味にありがたい
- 見た目がシャレオツ
- 配信用・動画編集用の無料トランジションやBGMの配布がめっちゃ助かる
- 光沢ボタンなのでめっちゃ指紋がつきやすい上に掃除がしにくい。保護フィルムが販売されているのも頷ける
- フォルダ機能を使うとページの追加ができない為、こだわり始めるとプロファイル切り替えまみれになる。特にクリエイティブ系ソフトの操作SCページを作る場合。
- 例えば、作曲ソフトをまとめたフォルダ内に作曲ソフトのCubaseの操作ページを作る場合、作曲ソフトフォルダ内にページ切り替え機能を使うことができない。その為、最大で31個までしかSCを割り当てることができない。31個以上のSC割り当てが必要な場合はCubase操作用のプロファイルを作成しプロファイル切り替え機能から使えるようにする必要がある。
- メニュー切り替え・マクロによる自動操作・再生停止・アプリ立ち上げなどの頻繁に使わない操作において強力
- ボタンにアイコンと文字が表示できることは、記憶力が終わってる私にとって想像以上に助かる。特に久しぶりに起動したソフトでショートカットを忘れている場合。
- 逆に文字入力やRedoなどの頻繁な入力操作をする場面では、ボタンの質感・押し心地が理由で使いにくいと感じたので結局キーボードで操作してしまう。
- なのでテンキーのような入力機器、タイピング機器として使おうとするのはきつく、入力操作においては結局テンキーを使ってしまう。
- 立てて使うと滑る
- 寝かせて使うとちょうどいい
- Streamdeckの挙動は、今のところ不具合もなく、レスポンスも早く、かなり優秀
- 加えて設定アプリも動作が軽く優秀
- ただXLサイズはボタンが多いゆえに初期設定が億劫
- こだわる人は特に時間が溶ける
- ボタン一つに対して一つの機能を設定するソフトなので、範囲指定してまとめてコピーができないのがかなりだるい。例えば設定ページ丸々コピーして別に貼り付けてそこから微調整ということができず、一つ一つコピー→ページ切り替え→ペースト→ページ切り替えという手間が発生する
- ソフトを入れてしまえばあとは感覚で設定できるのはポイント高い
- チュートリアル動画も本体のSCから飛べるようになっているので、設定で迷うことはそうそうないと思う。
- StreamDeckという名前だけあって、配信向けの機能が豊富
- 以上の特徴を知った上で機能を割り当て、設定が終わってしまえば超はかどる天国最高
- 総評すると、
初期設定は時間が溶けるものの、VBS等で無理やりマクロを組んでキーボードに割り当てていたことを考えると、物理ボタンでワンタッチというのはかなり捗る。割り当てた機能もアイコンと文字で目視確認できるから忘れようがない。
物理ボタンのありがたさが再確認でき、記憶力の有無をものともしないわかりやすさから、優秀なランチャー&ショートカットマシンといえる。
買ってよかった。
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