インターネットやSSDの速度を見たら
MB/sとかMbpsとか書いてある
これってどういう意味なの?
皆様こんにちは、大学時代は単位を気にしないあまり色んな意味で大学生だったがちゃこです。
『単位』
めっちゃ大事です。
さて、
インターネットの速度やSSDの速度の単位である
- MB/s
- Mbps
という表記を見た事がありますでしょうか?
こういうやつです。
今回の記事では、
『通信速度の基礎知識:MbpsとかMB/sとは何か?何がどう違うのか?』
と題しまして、
- 結論:MB/sやMbpsは通信速度の単位の事
- 前知識:そもそも通信速度とは?
- MB/sとMbpsの違い
- データの桁の単位
- よくある勘違い
について誰でも分かるように超基礎からシンプルに紹介していきます。
パソコンの話をする上で今回の通信速度の話はとっても大事なので、是非読んで欲しいです。
では、
レディゴッ!
目次
結論:MB/sやMbpsは通信速度の単位の事
いきなり結論ですが、MB/sやMbpsはどちらも通信速度の単位の事で、
- MB/s(メガバイトパーセコンド):1秒間に通信できるメガバイト数
- Mbps(メガビットパーセコンド):1秒間に通信できるメガビット数
二つとも通信速度を表しており、どちらも数字が大きい方が速くて幸せです。
で、
大きな意味は同じですが厳密には別物で、
- MB/sはMbpsの8分の1の数値になる
という事になります。
初めて見る方は意味がわからないと思うので、
以下から順を追って紹介しますので、上から読んでいただければと思います。
前知識:通信速度とは
そもそも『通信速度』が何かわかっていないと話が見えないと思うので紹介します。
通信速度とはデータを移動させる速度の事で、1秒間にどれだけのデータを移動できるかになります。
転送速度と言い換える事も出来ます。
イメージ的に
- インターネット=データ通信
- ファイルの移動=データ転送
と思う方もいると思いますが、物と物の間にデータのやり取りがあれば全てデータ通信です。
インターネットも、ファイルの移動も、モニターへの映像出力も、電話も、全てデータ通信です。
データ通信をどの位の速度でこなせるかが通信速度です。
通信速度は規格によって上限が決まっていますが上限はあくまで規格の上限であって、実際に出る通信速度は規格上限に達しない限りは使用する製品の性能に左右されます。
例えば、
使っているSSDの規格上限が仮に10でも、SSD自体の性能が6であれば6の速度しか出ない。
逆に、SSDの性能が20あったとしても規格上限が10だったら10以上の速度は出ない。
みたいな感じです。
分かりにくいですか?
フォースで感じ取ってほしい。
MB/sとMbpsの違い
ようやく本題です。
繰り返しになりますが結論としては、
- MB/sは1秒間に通信できるメガバイト数
- Mbpsは1秒間に通信できるメガビット数
- MB/sはMbpsの8分の1の速度
になります。
以下で2つの違う箇所を元に紹介していきます。
二つの違いは
- バイト(Byte)かビット(bit)か
- /かpか
です。
『バイト(Byte)』『ビット(bit)』の違い
1ビット(bit)とはコンピュータが扱うデータの最小単位の事で、0か1を格納するデータの箱のような物ですがややこしい話は抜きにして、今回はデータの最小単位とだけ覚えておきましょう。
1ビットが8個集まると1バイトになります。
つまり、
- 1Byte=8bit
です。
10Byteで80bitですし、100Byteは800bitです。
一般的にビット(bit)はデータの最小単位なので小文字で表現され、
bit8個の塊をひとまとめにしたバイト(Byte)は大文字で表現されます。
要は
- Mbと書かれていたらメガビット(Mega bit)
- MBと書かれていたらメガバイト(Mega Byte)
です。
- データの最小単位は小文字でbit(ビット)
- ひとまとめにしたデータを大文字でByte(バイト)
繰り返しになりますが、通信速度の勘違いで最も多いのがここです。
『p』『/』の違い
『p』と『/』に違いは無く、どちらも同じ意味『Per』を表現しています。
- p=Per:~あたり・~分の~(分数)
- /=Per:~あたり・~分の~(分数)
MB/sはMB/秒と表される事もあり、MbpsはMb/sやMb/秒と表される事もあります。
B/sとbpsの違いまとめ
これまでの話をまとめると
- bps=bit per second
- B/s=Byte per second
- bitとByteは小文字か大文字で判断する
- B/sはbpsの8分の1
- 10MB/sと80Mbpsは同じ速度
となります。
じゃあ単位の頭についているMって何なの?という話を以下で紹介します。
最初の『M』はデータの桁の単位『メガ』(国際単位系:SI系)
Mbpsの頭についているMはメガと読み、数字の単位を表します。
Mの他にもKやGやTがありますので詳しく見ていきましょう。
桁は大きくなりすぎるとゼロの数を数えるのが億劫です。
例えば、
- 10,000,000
この数字をパッと百億と読める人は少ないのではないでしょうか?
それを読みやすくする為に、データの世界では国際単位系(SI系)が使われます。
上の例をSI系に当てはめると、
- 10M(メガ)
となります。
パソコンの世界で使われる桁の単位には
- K(キロ):1000(千)
- M(メガ):キロの1000倍で1,000,000(百万)
- G(ギガ):メガの1000倍で1,000,000,000(十億)
- T(テラ):ギガの1000倍で1,000,000,000,000(一兆)
等があり、現状はとりあえずこの4つを覚えていれば事足ります。
もう少し時代が進めば、
- P(ペタ):テラの1000倍で1,000,000,000,000,000(千兆)
- E(エクサ):ペタの1000倍で1,000,000,000,000,000,000(百京)
辺りも視野に入るかもしれません。
桁の名前が分かりにくい時は日本語で考えず『,(コンマ)』の数を数えるとわかりやすいでしょう。
コンマが3つついてたらG代みたいな感じです。
要は、
- パソコンで使われる単位のSI系は1000倍すると単位が変わる
- Kキロ→Mメガ→Gギガ→Tテラの順で大きくなる
- 一般的に1000MBは1GBであり1000000KB
というシンプルな話です。
とりあえず桁の話をする際は本記事に書かれている『1000倍で単位が変わる』事を覚えておけば人類にも店員さんにも友人にも通用するので全く困らないでしょう。
ただ、パソコンの世界においては厳密には1024MBは1GiBだったり、4TB表記のHDDは実際は3.63TBだったり、1TBメモリ搭載!と書かれていても実際は1024GBも搭載されてたりするんですが、詳しい話をすると長くなる上に混乱するので、4TBのHDDを取り付けても3.63TBしか認識されない!?というタイトルで別記事にまとめておきます。
よくある勘違い①:100Mbpsは1秒に100メガバイトではない
よくオープンチャットで、
「タスクマネージャーのLAN速度でも、ネット回線速度の測定でも100Mbps出てるんですが、Steamのゲームダウンロードが10MBくらいの速度しか出ないんです。」
と聞かれますが、お使いのパソコンは正常です。
100メガビット毎秒=12.5メガバイト毎秒(100ビット÷8メガバイト毎秒)
ですので、大体10分の1くらいになります。
インターネットの広告でも、
『最大2Gの速度が出ます!』
とありますが、私が知っている全ての広告は『ビット』で表現されていますので、言い換えると
『最大2ギガビット毎秒の速度が出ます!』
となります。
つまり、2Gbps出たとしても、2000÷8で実際は250メガバイト毎秒が最大という事になります。
10ギガバイトのファイルを5秒でダウンロード出来るの!?すっごい!はっやい!ではなく、2Gbps=250MB/sなので40秒かかるという意味なのです。勘違いしないでよね!
よくある勘違い②:スマホ等でよく見る4Gや5Gはギガではない
スマホやホームルーターの広告に
『5G対応』
と書かれているのを見た事がある人も多いと思いますが、この場合の『5G』とは『5th Generation(第5世代移動通信システム)』の事で、通信システムの『世代』を表した表現になります。
5thGenerationを直訳すると第5世代であって、移動通信システムなんて一言も書いてないですが、そういうものなんです。理不尽ですよね。
納得いかないと思いますが、
- スマホの4Gや5GのGはギガではなくジェネレーション(Generation)のG
と覚えておきましょう。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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