パソコン購入あるある。
パソコン買ったけど無線に対応してなかった!
そんな時は無線機能を追加して無線対応させよう!
無線化する方法を3種類紹介
皆様こんにちは、脳に外付けSSDを有線接続出来たらいいなと思うがちゃこです。
オープンチャットの方でよく、
『パソコンがWi-Fiに何故か接続できないです』
という内容の質問を非常に良くしていただきます。
そこでPCの型番を聞いて調べてみると、そもそもパソコンに無線機能がついていない事が多々あります。
特にBTOPCでは初期設定だとWi-Fi機能が付いていない事が多い為オプションで追加する必要がありますが、オプションでの設定を忘れて、実際にパソコンが届いたらWiFiに繋がらなかったパターンが結構多いです。
そんな時の対処法をこれを機にまとめちゃいたいと思います。
というわけで今回の記事は、
『パソコンに無線機能を追加する方法』
と題しまして、
- 【前知識】2つの無線接続Wi-FiとBluetooth
- 無線化の方法①:USBレシーバーの無線子機
- 無線化の方法②:PCIe接続のワイヤレスアダプター
- 無線化の方法③:M.2接続の無線カード
- まとめ:一番オススメの方法は?
について、順を追って紹介していきます。
ノートPCでもデスクトップPCでも使える内容となっていますので、お困りの方は是非参考にしていただければと思います。
では、
レディゴッ!
目次
【結論】パソコンにBluetoothとWi-Fiを追加して無線化する方法
まず結論です。
無線機能が無いパソコンを無線接続に対応させる方法は、
- パソコンに無線アダプター(無線子機)を取り付ける事
になります。
で、無線アダプターにも大きく分けて3つほど種類がありますので、その辺りを順を追って紹介していきます。
【前知識】2つの無線接続:Wi-FiとBluetooth
まずはこの記事を読む為の前知識として、2つの無線接続について知っておきましょう。
パソコンで利用する無線接続にはWi-FiとBluetoothの2種類があります。
Wi-Fi:
Wi-Fiは主に無線インターネット(無線LAN)で使われますが、マウスやキーボードを専用のレシーバーを用いて無線接続する際にも使われる。
パソコンが無線でインターネットに接続できない原因は多くの場合パソコンにWi-Fi機能が無い為なのでこっち。
無線LAN規格としては、現在はWi-Fi6や6Eが多いが今後Wi-Fi7に移行する予定。いわば過渡期。
Bluetooth:
Bluetoothは主にマウスやキーボードやワイヤレスヘッドホンなどの外部機器を接続する為に使われる無線接続方式です。
Wi-Fiとの違いは、Wi-Fi接続の機器は専用のレシーバーが必要になるがBluetoothの場合はパソコンにBluetooth機能がついていれば専用のレシーバーは必要無く機器を認識させるだけでよいので非常に便利。
ただ、機器のレスポンスは専用のレシーバーを用いたWi-Fi接続の方が速い為、反射神経を要するゲーム等の用途ではWi-Fiまたは有線が用いられることが多い。
データ転送に使われる事もあるが速度が遅い為データ転送用途では主流ではない。
規格としては、現在はBluetooth v5.0~5.3辺りをよく見かけるが、Bluetooth v5.4搭載の物もちらほら見かける。いわば過渡期。
といった特徴があります。
規格とかややこしい話は別の記事にまとめますが、とりあえずは「規格が新しい(数字が大きい)ほど速くて接続性が良いが高価」という認識でOKです。
価格も抑えて困らない位の性能が欲しい人の目安としては、
- Wi-Fiは6以上(理論値最大9.6Gbps)
- Bluetoothはv5.0以上
に対応した機器を選ぶと良いでしょう。(使ってますが全然困らないので。)
無線化する3種類の方法
PCを無線化する機器は、
- USBレシーバータイプの無線子機を使う
- PCIe接続のワイヤレスアダプターを使う
- M.2接続の無線カードを使う
の3種類があります。
以下で各方法のメリットやデメリットなどを詳しく紹介していきます。
無線化の方法①:USBレシーバータイプの無線子機
最も簡単な方法がWi-FiとBluetoothのUSBレシーバーを使う方法です。
USBポートに挿すだけでパソコンを無線化させることが出来ますので、ノートパソコンを無線化する時に重宝する方法になります。(デスクトップでも出来ます。)
USBレシーバーのメリット
- USBポートに挿すだけなので非常に簡単
- 流用も非常に簡単で汎用性が高い
- 非常にコンパクト
- ほとんどの場合ノートPCを無線化させる唯一の選択肢
USBレシーバーのデメリット
- 最大速度がUSBバージョンに依存
- コンパクトなので無くしやすい
レシーバーを選ぶ際の注意点
- 信頼性の高いメーカーを選ぶ
- 対応規格バージョンを確認する
- 商品ページの最大速度を確認する
- 規格と共にUSBのバージョンも確認する
- 必要ならWi-FiとBluetooth両対応の物を選ぶ
といった感じです。
メーカー:
ほとんどの物は普通に機能しますが、私が使った中ではtp-linkとバッファローは接続信頼性が高い様に思います。
対応規格バージョン:
先程少し触れた規格について確認しますが、レシーバーの場合は規格を確認すると共に商品ページに書かれている速度と後述するUSBのバージョンも確認しましょう。
USBの最大速度になる為、合わせて確認が必要です。
USBのバージョン:
USBの規格によって最大転送速度は決まっています。例えば、Wi-Fi6(最大9.6Gbps=1.2GB/s)に対応しているレシーバーがUSB2.0(最大480Mbps=60MB/s)接続ではUSB2.0の最大速度以上の速度は出ません。
60MB/s出れば動画視聴程度なら困らない速度ですが、何か大きなファイル(ゲームやDTM音源)をダウンロードする際に非常に遅く感じるでしょう。
なのでせめてUSB3.0(5Gbps=625MB/s)接続の物を選択しましょう。
必要なら両対応の物を選ぶ:
Wi-Fiに加えてBluetoothも使いたい方は、1つのレシーバーでWi-FiとBluetooth両方対応している物を選びましょう。理由は、単機能の物だとレシーバーが2個必要になり、USBポートを二つ占有する事になるからです。
無線化の方法②:PCIe接続のワイヤレスアダプター
PCIe接続のワイヤレスアダプターを使用する方法は、多くのデスクトップPCで可能です。
手順としては、パソコンのマザーボードにあるPCIeスロットにワイヤレスアダプターを挿す事で無線化出来ます。
PCIe接続ワイヤレスアダプターのメリット
- 比較的安価に規格の新しい物がある
- PCIe接続なので最大転送速度が最新のWi-Fi規格を満たしている
- USBポートを占有しない
- 見た目がスマート
- 付属品が豊富
PCIe接続ワイヤレスアダプターのデメリット
- 取り付けが手間
- グラボの縦設置等をするとライザーカードと干渉するリスクがある
- 取り付けには条件がある(例:PCIeスロットが空いている必要がある等)
選ぶ際の注意点:
- 信頼性の高いメーカーを選ぶ
- 対応規格バージョンを確認する
- Wi-FiとBluetooth両対応の物を選ぶ
- パソコンに取り付けられるか確認してから購入する
USBレシーバーと比較してメリットとデメリットについては違う点が多いですが、注意点としてはほとんど同じです。
以下で紹介します。
信頼性の高いメーカー:
回し物とかじゃなくて信頼性が高いのはTP-LinkやASUSがオススメ。
ネットワーク機器でやばそうなブランドを選ぶのは怖すぎ。
付属品が豊富
アンテナを取り付ける際に背面スロットに直接取り付ける以外にも、マグネット式のアンテナスタンドなどが付属する事もありますので、付属品が豊富な事もこの方法のメリットであるかと思います。
PCを部屋の角の床置きしててアンテナが部屋の隅になり電波が入りにくい場合に非常に便利です。
対応規格バージョン:
PCIe接続の場合は単純に対応規格のバージョンだけ確認したらOKです。
PCIe接続という規格は速い接続方式なので、現在主流のPCIe4.0x1接続であれば最大16Gbps出ますので特に気にしなくてOKですが、少し古いPCIe3.0のマザーボードであればPCIe3.0x1接続だと最大8Gbpsですので、Wi-Fi6(最大9.6Gbps)のカードを接続したとしても最大8Gbpsに制限されます。
ただ、最大9.6Gbpsといっても多くの場合は機器側の最大速度の方が低く、最大でも2402Mbps程度である事がほとんどです。
なので、現実的に言えばUSBレシーバーの様に接続ポートの最大速度を気にする必要は無いかなと思います。
ちなみに私はPCIe3.0x1接続でWi-Fi6を使っていますが、ぶっちゃけるとまるで不便はないです。
そもそもネット回線が2Gbpsも出ないですからね…!
Wi-Fi&Bluetooth両対応の物を選ぶ:
PCIe接続という事は、マザーボード上のPCIeスロットを1つ占有するという事で、アクセサリースロットにネジ止めする為USBの様に簡単に抜き差しできないです。
なので、特にBluetoothに必要性を感じていなくても両対応の物を選んでおいた方が後々満足すると思います。
最近はBluetooth対応機器も多いですからね。
パソコンに取り付けられる条件:
USBレシーバーと違い、PCIe接続の物は取り付けるための条件を満たしている必要があります。
- マザーボードにPCIeスロットの空きがある事
- PCケース背面のアクセサリースロットが空いている事
- 物によってはマザーボード上のUSB2.0ヘッダーが空いている事
まずは、マザーボードに挿せないとダメなので、挿し込み口(PCIe x1スロット)が空いている必要があります。
次に、アンテナを固定する為にケース背面のアクセサリースロットにアンテナ用のブラケットを装着する為、アクセサリースロットが空いている必要があります。
私の様にPCIeスロットに色んなものを挿して増設していない限りは、多くの場合は空いていると思いますが。
最後に、BluetoothはUSB2.0接続であることが多い為、マザーボード上にUSB2.0ピンヘッダー(9ピン)が空いている必要があります。
早い話が、ワイヤレスアダプターを取り付ける為に3つの取り付け位置が空いている必要があります。
ややこしそうに見えるかもしれませんが、そんなにパソコンをいじらない人は以外と空いているので一度マザーボードを確認してみるといいかと思います。
無線化の方法③:M.2接続の無線カード
マザーボードに無線カード取り付け用のM.2スロットがついているパソコンにのみ許された方法です。
スマートな見た目で無線LANを後付けする方法として最も推したいのがこちらの方法。
厳密にはM.2接続もPCI接続で性能的には同じですが、見た目や取り付け方の差が大きい為分けています。
手順は、マザーボード上のWi-Fiカード取付用M.2スロットに専用のWi-Fiカードを取り付けて無線化します。
M.2接続の無線カードのメリット
- PCIeスロットとUSBヘッダーを占有しない
- ケース内の場所を取らず見た目がスマート
- ライザーカードを使ったグラボ縦置きをする場合でも干渉しにくい
M.2接続の無線カードのデメリット
- 取付けられるマザーボードが限られる
- 取付けが手間
- 付属品が少ない
- 部品をバラバラに選ぶとややこしい
- ノートPCへの新規取り付けはある程度知識が必要
M.2接続の無線カードの注意点
- 専用のM.2スロットが空いているか確認
- 必要な物が揃ってるキットを選ぶ
- とりあえずIntelのキットを選んでおけばOK
取り付けられるか確認:
マザーボードにはM.2SSD取付用のM.2スロット以外に、Wi-Fiカード取り付け専用のスロットがついている物があります。そこにカードを挿して無線化するわけですが、スロットが無い事には取り付けられないので確認しましょう。
キットを選ぶと楽:
通販サイトで『M.2 Wi-Fiカード』等で検索すると、カードのみ販売されているのを散見すると思います。
しかし、デスクトップPCに取り付ける場合は背面のアクセサリースロット、または、マザーボードのIOパネルにアンテナを固定する事になると思います。
Wi-Fiカードを使う為には、Wi-Fiカードの他にアンテナが必要になります、加えて、アクセサリースロットに取り付ける場合はPCIアクセサリー専用のブラケットが必要になります。
それらをバラバラにそろえようと思うとめんどくさいので、Intelが販売しているキットを選ぶのが一番楽です。
キットであっても付属品は最低限
PCIe接続の場合はアンテナスタンドが付属してきましたが、M.2接続の場合は本体とアンテナとブラケットのみであることが多く、アンテナスタンドは付属しません。
アンテナスタンドが欲しい場合は別途購入する必要があります。(種類は少ないがあるにはある)
また、M.2カードを固定する為のM2ネジや、PCIアクセサリースロットにブラケットを固定するネジも付属しない為、ケース付属のネジやマザーボード付属のネジを使用する事になります。
まとめ:各特長と一番オススメの方法
今回紹介した方法の特徴をまとめると
- 一番楽なのはUSBレシーバー式
- 最大速度を気にしなくていいのはPCIe接続とM.2接続
- デスクトップPCで汎用性が高いのがPCIe接続
- 選択肢は限られるが接続ポートを節約して見た目がスッキリするのはM.2接続
といった感じになります。
この中でどれがオススメか?と言われれば、使うパソコンや各方法の一長一短をどう捉えるかで変わってきます。
個人的に一番好きなのはM.2接続の方法が一番邪魔にならなくて好きですが、ノートパソコンにWi-Fiを増設してくれと頼まれたら迷わずUSBレシーバー式の方法を選びます。
ノートPCはバラすのがだるい上にアンテナを貼り付けるのがめんどくさいのです。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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